子どもが不登校になり、これからどうしたら良いのかわからない…
誰かに相談したい…
でも、身近にいる家族や知人に話すのは体験者もいないし、不登校を責められそうで気が進まない…
そう思っていませんか?
この記事では、そんなあなたに不登校の相談窓口を紹介します。
また、実際に長女が不登校になり、私がいろんな場所で相談した体験談もお話します。
よかったらこちらも読んでみてくださいね。
不登校の原因やきっかけ、背景は人によって違います。
私の長女のように、いくつも考えられる原因があったり、たくさんの物事の積み重ねであったり、原因がよく分からないという人もたくさんいます。
こうすればうまくいく!という正解はありません。
ただし、子どもと親だけで抱え込まず、絶対に信頼できる誰かに相談はして欲しいと思います。
長女は1年数か月、学校に行っていません。
勉強もしていません。
間違いなく長女は辛い思いをしていると思いますが、私もあーだこーだと悩み、第三者の言葉で嫌な思いをすることもありました。
でも、今は不登校でもいいんだと安心して日々を送っています。長女を支えていこうと思っています。
そんな風に思えたのは相談機関で話を聞いてもらったり話を聞いたりしているうちに、私が大事にしたいものが見えてきたからだと思います。
そして、大事なものを守るために何をすればいいのかが見えてきたからです。
そして今は、やるべきことをしているだけです。
不登校相談ができる場所
まずは、不登校相談ができる場所を紹介します。
学校
- 担任
- 養護教諭
- その他の信頼して話せる先生
- スクールカウンセラー
- スクールソーシャルワーカー
状況確認などで少なからず学校とのやり取りはするかと思います。信頼して話せる先生がいれば、学校の先生と頻繁にお話しすることになるでしょう。
私は、中学3年間続けて長女のクラス担任になっていただいた先生・養護教諭(部活顧問)・教頭先生・校長先生・スクールカウンセラーとたびたびお話をしています。
公的な専門機関
《学校と連携が取りやすい》
- 教育支援センター(適応指導教室)
- 教育センター
- 教育委員会
不登校に限らず、子育てや子どもの発達についての相談窓口
《困難を抱える子どもとその保護者の相談窓口》
《不登校など子育てにおける悩み、虐待・非行相談など》
《子どもの精神的な悩み、気になる言動など心と体の面で心配なことがある》
《子どもが発達障害、またはその疑いでの悩み》
電話やSNSでのこころの相談受付窓口
民間の専門機関
- NPO法人や社協(社会福祉協議会)などが運営する相談場所
- フリースクール
- 不登校児の親の会、サークル、相談場所など
電話やSNSでの相談受付窓口を設けているところもあります。一部紹介します。
その他
医療機関
- 児童精神科
- 診療内科
- 小児科・内科(体に不調がある場合)
オンライン相談
- TwitterなどのSNS
- 質問掲示板
どこに相談したらいいのかわからない時は
私が知り得る限りでも、こんなにたくさんの相談機関があります。
自分の悩みにより近い関係のある、専門性のある場所を選ぶといいでしょう。
しかし、相談先の相手も人間です。
何か違う、合わない…
かえってモヤモヤしてしまった…
ここでは解決できない…
ここじゃない、失敗した…
と感じることも少なからずあります。
そう感じたら、そこで話すのをやめましょう。
迷わずやめていいんです。
どこに相談してよいのか迷ってしまう時は、
まずは悩みや抱えている問題を整理してみましょう。
それを話して聞いてもらうだけでも
心が軽くなり、次の行動が見えてくることもあります。
また、整理した問題や悩みを伝えた上で「相談場所を教えてほしい」と言えば
自分たちに合った相談窓口や支援窓口を案内してもらえるでしょう。
相談する前に整理しておきたいこと
初めから相談先が決まっていたとしても、
時間があれば
自分の気持ちを書き出して整理しておくことをおすすめします。
参考記事:子どもの不登校、どうしたらいい?親ができる3つの大切なこと(うららか相談室)
そうしておくことで
というメリットがあります。
私も、スクールカウンセラーとの面談や精神科受診の前はなるべく話すことをまとめるようにしています。
そうすることで
当日に何を話したらいいんだっけ?と真っ白になってしまったり
先生から新しい情報や話題を振られたり
雑談に花が咲いてしまったりして
時間が過ぎてしまい
あ、あれ聞きたかったのに
伝えておきたかったのに
忘れてた…
となることを防げます。
例えば、このようなことを書き出してみてください。
- 話したいこと、聞きたいこと
- 問題だと感じていること
- 不安、心配なこと
- 子どもにどうなってほしいのか?
- 自分はどうしたいのか?
(なぜ問題に感じているのか?)
(そのためにはどうしたらいいのか?)
子どもが不登校になってしまうと
この子大丈夫?
このままじゃいけない!
と親は不安になり、焦る気持ちもあるでしょう。
何で不安なの?と改めて聞かれるのも
そんなの当たり前じゃない!と
思うかもしれませんが
ひと呼吸置いて
自問自答してみてください。
私の例をあげてみます。
うちの長女が不登校になり
初めに予約したスクールカウンセラーとの
面談の前に整理した内容です。
面談に至った経緯と内容をこちらの記事でお話しているのでよかったら読んでみてくださいね
- 話したいこと、聞きたいこと
- 問題だと感じていること
- 不安、心配なこと
- なぜ問題に感じているのか?
- 子どもにどうなってほしいのか?
- 自分はどうしたいのか?
長女が不登校になった原因を知りたい
長女が「今まで嫌なことを我慢して学校に行っていた」と言っている。何が嫌なのかわからない。話してくれない。
不登校の原因がわからないし、何が嫌なのかわからないからどうしようもない。
このままでは学校に行けない。長女が暗く塞ぎ込んでいるのが辛い。
できるなら学校に行けるようになってほしいけど、行けないなら行かなくてもいい。学ぶ手段は学校だけではないと思うし、学校に行かなくても働けるようにはなると思う。自立して、自分の人生を幸せに生きてほしい。
↓
(そのためにはどうしたらいい?)
楽しんで学べる場所を見つけてほしい。
働けるスキルを身につけてほしい。
外に出て人と話せるようになってほしい。
子どもが自分の人生を幸せに生きられるようにサポートしたい。それができる器になりたい。
↓
まずは長女の目の前にある問題を取り除きたい。長女は何が辛いのか知りたい。
ここで書き出したことを全て話すわけではありません。
でも、書き出して自分の考えや軸がはっきりすることで人と話していてもブレなくなります。
最後まで書き出したら
改めて話したいことと聞きたいことを
確認してみるといいでしょう。
もしかしたら少しシンプルになっているかもしれません。
コツは、ひとつ書き出すごとに
どうしてそう思うの?
そのためにはどうしたらいい?
と自問自答することです。
階段を降りるように話が細かくなっていくのを感じると思います。
そうして、自分への問いが止まった時にたどり着いた答えが
そのためにはどうしたらいい?→今やること
です。
私は
考えの軸→「子どもには自分の人生を幸せに生きて欲しい」
今やること→「私がスクールカウンセラーと話すこと」
でした。
もちろん、時間が経つとやるべきことは変わるし、考えが変わることもあります。
私は長女が不登校になったばかりの頃は
「原因を知りたい」と思っていましたが
今は、原因はどうでも良くて
「長女が安心して過ごせる環境、自分で歩き出せる環境を整えたい」と思っています。
「子どもには自分の人生を幸せに生きて欲しい」という軸は変わっていません。
私が利用した相談場所
参考までに、私がお世話になってきた相談窓口を紹介します。
- 学校
- 教育支援センター
- 市の子育て相談窓口
- 児童精神科
(担任、養護教諭、教頭先生、校長先生、スクールカウンセラー)
多いと感じる人もいれば、少ないと感じる人もいるかもしれません。
今は全く行っていないところもあれば、頻繁に利用しているところもあります。
大事なことはどこに相談するかとか、数じゃなくて
信頼して相談できる場所
自分たちの目標に向かうサポートをしてくれる場所
と繋がることだと思います。
相談してよかった。私の体験談
私は、不登校児の親という当事者ですが
「こうしたらいい」「こうしたら解決する」
というようなアドバイスはできないし
不登校になるまでの
経緯も背景も環境もそれぞれ違うから
正解はひとつではないと思います。
ただ、これだけは言えます。
親子だけで抱え込まず
安心して相談できるどこかに繋がってください。
子どもは、外に出られる状態じゃないかもしれません。誰かに話せる状態じゃないかもしれません。
不登校の子は、学校に行けない理由を明確に説明できないことが多いと思う。
まだ10代かそれ以下の子供たちが、自分の心の内を整理して言語化するのは難しいのはもちろん、十分に信頼関係のない相手に話すには相当にセンシティブな話題なのだ。
相手がどういう反応をするかわからない中、怒られるかも— ミコト (@makoto_mikoto) October 4, 2022
であれば、親だけでも相談は受けられます。
今の状況を変えたいと思うのであれば
ぜひ動いてみてください。
私は、相談したところから次の相談先に繋がっていくループを経験しました。
途中でここは合わないと思って辞めたところもありますが、自分の考えを固めるのに役立ったと思っています。
Twitterは毎朝開いています。
必ず誰かとやり取りをするわけではないけれど
不登校経験者の言葉に触れて
私は大きな影響を受けたし、助けられています。
ただし、良くも悪くも情報量がかなり多いし、心ないツイートや返信をする人もいます。もし利用するのであれば自分に必要な言葉だけを取り入れるように願います。
まとめ
不登校相談ができる場所を紹介しました。
最後に、私からのお願いをもういちど伝えます。
親子だけで抱え込まず
安心して相談できるどこかに繋がってください。
大事なことはどこに相談するかとか、数じゃなくて、
親子が安心して話せる場所
信頼して相談できる場所
自分たちの目標に向かうサポートをしてくれる場所
と繋がることだと思います。
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