子どもが不登校になった原因を知りたい【不登校中学生の親の記録②】

不登校

増え続けている中学生の不登校。

 

うちの長女も、中2の5月から学校に行けなくなり1年以上が過ぎました。

 

我が子が不登校になったら

 

どうして学校に行けなくなったのか?
今までは大丈夫だったのに、どうして?
何がそこまで子どもを追い詰めたのか?
子どもが苦しんでいる原因を取り除きたい。

不登校になった原因を知りたい。

 

そう思いますよね。

 

この記事では、不登校の原因に関する調査結果や
当事者の話、我が家の体験から

 

子どもが不登校になる原因、
そして、親として不登校になった子どもをどうサポートしていけばよいのかを考えていきます。

 

不登校の原因(中学生)|調査機関による統計

3つの機関による調査結果を比較してみます。

 

文科省の調査結果(令和2年度最新版)

まずは文科省の調査結果です。

 

最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ
(上位10位を抜粋)

身体の不調(学校に行こうとするとお腹が痛くなったなど) 32.6%
勉強がよくわからない(授業がおもしろく調査結果なかった、成績がよくなかった、テストの点がよくなかったなど)  27.6%
先生のこと(先生と合わなかった、先生が怖かった、体罰があったなど)  27.5%
友達のこと(いじめやいやがらせ以外) 25.6%
友達のこと(いじめやいやがらせがあった)  25.5%
生活リズムの乱れ(朝起きられなかったなど)  25.5%
きっかけが何か自分でもよくわからない  22.9%
インターネット、動画視聴、SNSなどの影響 (一度始めると止められなかった、学校に行くより楽しかったなど)  17.3%
なぜ学校に行かなくてはならないのか理解できず、行かなくてもいいと思った  14.6%
部活動の問題(部活動に合わなかった、同じ部活の友達とうまくいかなかった、試合に出場できなかった、部活動に行きたくなかったなど)  13.3%

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引用:令和2年度不登校児童生徒による実態調査

 

このデータだけを見ても、不登校になるきっかけは実にたくさんあることがわかります。
また「きっかけが何か自分でもよくわからない」と感じている生徒も上位10位に入っています。

 

令和2年度はコロナによる休校も相次いだので、要因のひとつとしてあるかもしれませんね。

 

あーさん
あーさん

回収率8.2%なので、全ての声を拾いあげられているわけではなく
まだまだ隠れた理由がありそう…

ちなみに、前年度のデータを見てみると

 

不登校の要因
(上位10位を抜粋)

本人に係る状況 無気力・不安 39.5%
学校に係る状況 いじめを除く友人関係をめぐる問題 17.2%
本人に係る状況 生活リズムの乱れあそび・非行 8.6%
学校に係る状況 学業の不審 8.5%
家庭に係る状況 親子の関わり方 7.5%
その他 5.4%
学校に係る状況 入学・転編入学進級時の不適応 3.9%
家庭に係る状況 家庭の生活環境の急激な変化 2.9%
家庭に係る状況 家庭内の不和 1.8%
学校に係る状況 進路に係る不安 1.3%

 

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引用: 令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について〈5-7〉①【国公私立】中学校

 

回答要項というか、回答の選択肢が違うので比較が難しいですが、
先に挙げた令和2年度の調査の方が
リアルな子どもの気持ちに近い印象がありませんか?

 

 

あーさん
あーさん

1位に上がってる「本人の無気力・不安」も色んな背景がありそうだし、ひとくくりにはできないよね。

 

ちなみに、令和元年度のアンケート回収率の記述は見つかりませんでした。

 

日本財団の調査結果

 

【現中学生に聞いた】中学校に行きたくない理由TOP10
(26項目中、複数回答あり)

朝、起きられない 59.5%
疲れる 58.2%
学校に行こうとすると、体調が悪くなる 52.9%
授業がよくわからない・ついていけない 49.9%
学校は居心地が悪い 46.1%
友達とうまくいかない 46.1%
自分でもよくわからない 44.0%
学校に行く意味がわからない 42.9%
先生とうまくいかない/頼れない 38.0%
小学校の時と比べて、良い成績が取れない 33.9%

 

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引用: 不登校傾向にある子どもの実態調査(2018/12/12)

 

あーさん
あーさん

こちらの調査では「身体的不調」「学業、学校に対する不安感」「友達、先生との人間関係」が不登校の理由として上位に上がってるね。

 

そして「自分でもよくわからない」と感じている生徒も多い。

 

朝起きられなかったり、疲れやすかったり、学校に行こうとすると体調が悪くなるのも

 

生活リズムの乱れや心因性のもの…
学校の居心地の悪さ…
色んな背景がありそう

 

NHKのLINE調査結果

不登校の原因

先生との関係 23%
いじめを受けた 21%
決まりや校則になじめない 21%

 

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引用:不登校、その先を考えてほしい|未来スイッチ|NHKニュース(2019/8/10取材)

 

NHKの調査では、先生との関係、いじめ、学校の決まりになじめないなど学校による理由が多く挙がっています。

 

3つの調査結果比較まとめ

文部科学省

  1. 身体的不調
  2. 勉強がよくわからない
  3. 先生との関係

がTOP 3にあがったが、その他の理由とあまり大差がない

 

日本財団

  1. 身体的不調→特に多い
  2. 勉強がよくわからない・ついていけない
  3. 先生・友達との人間関係が多くあがっている

 

NHK

  1. 先生との関係
  2. いじめ
  3. 学校になじめない

など、学校による理由が目立つ結果に

 

あーさん
あーさん

調査母体が変わると、結果も大きく変わっているね…

 

不登校の原因(中学生)|我が家の場合

うちの長女が不登校になった理由は、今でもよくわかっていません。

 

いくつか想像はできますが、これといった確信があるわけではありません。

 

色んなことが積み重なっているんだろうなとも思うし、もしかしたら長女本人もよくわかっていないのかもとも思います。

 

私が思う長女が不登校になった原因

 

  • 長女にはADHDの特性があった
    (提出物を期限までに出せない・持ち物の整理ができない・毎日何かしら忘れ物がある・指示が通らないことが多い)
  • 小学校は少人数で先生の配慮が行き届く環境だったし、同級生も長女を受け入れサポートしてくれていたが、中学生になって環境が変わった
  • 中学校は長女にとって過ごし辛かった

 

小学生の時まで長女は
楽しそうに学校に通っているように
見えていました。

 

小2~中1まで6年間、連続で皆勤賞でした。

 

クラスの雰囲気も和気あいあいとしていて

 

自分の身の回りのことは全くと言っていいほどできていなかったけれど
係や委員会の仕事は責任を持ってやりきり
授業は聞いていないようでほとんど理解していました。

 

でも私は

あーさん
あーさん

中学校に上がったら、絶対長女はついていけなくなるだろうな…

と懸念していて
スクールカウンセラーに相談したり
発達障害を疑い調べたりしていました。

 

だから、不登校になった時

あーさん
あーさん

やっぱりな…

とも思いました。

 

担任の先生から聞いた話

担任の先生から聞いた話は、私の思いとは少し違うものでした。

 

  • 自分の性について悩んでいる
  • クラスの雰囲気が騒がしくて長女にとって苦痛

 

学校に行けなくなってからすぐ
お母さんには言わないでほしいと言われたのですが…
と前置きがあり

 

先生
先生

1年生の時、教育相談(生徒が担任と一対一で話をする)で

 

授業でLGBTについて学んでから
自分もそうかもしれないと思ったと、涙を流しながら話したんです。

 

制服を着るのが苦痛、女子トイレや女子トイレに入るのが苦痛に感じると言っていました。

 

また、クラス全体の雰囲気が騒がしくて
(元気のある子たちばかりだったので、なんとなく想像はつきます)
長女さん以外にも、教室に入り辛いと言う子が数名います

 

お母さんには言わないでとは言っていましたが
本当は理解して欲しい
そんな気持ちもうかがえます。

 

驚きはしませんでした。

 

小さい頃からずっと

あーさん
あーさん

長女は世間一般的な女の子とは違うな…

 

心は男の子みたいだな〜

と思っていたからです。

 

ただ、長女がそんなに悩んでいた
ということにショックを受けました。

 

あーさん
あーさん

気づかなくてごめん

 

先生がおっしゃることも本当だと思うし
私の考えも間違えではないと思っています。

 

長女が学校に行けなくなり、塞ぎ込んで口数もぐっと少なくなってしまってから
私は

 

話したくないなら無理に話さなくていいよ。

 

と言いつつ
内心では

あーさん
あーさん

長女が辛いと感じている原因を取り除きたい。

 

原因を知りたい

 

何か担任も知らないような重大なきっかけがあったんじゃないか?
例えば誰かに嫌なことを言われたとか、されたとか…

 

と思っていました。

 

そのために、長女から本心を聞き出そうと
焦っていた時期もありました。

 

1、2日頑張って登校した日があったのですが
やはり辛そうな顔をしていて

あーさん
あーさん

やっぱりキツかった?

と聞くと

長女(こぎつね)
長女(こぎつね)

うん

あーさん
あーさん

何が嫌だった?
制服?
クラス?

長女(こぎつね)
長女(こぎつね)

制服もクラスも最悪だった

あーさん
あーさん

クラスのどんなところが
最悪だった?
クラスメイト?
騒がしさ?

長女(こぎつね)
長女(こぎつね)

とにかく最悪なんだよ(キレ気味)

 

そんなやり取りをしてから

 

あーさん
あーさん

そうだよね。
学校に行けない理由を
あれこれ聞かれるのって
嫌だよね…

と思い、聞き出すのを辞めました。

 

「とにかく最悪」
理由は特定できませんが
この言葉は長女の本心だったと思います。

 

特定の誰かや何かだけに原因があるわけではなく
ただ、中学校が長女に合わなかったんだと
そう思っています。

 

 

長女の今|不登校になって1年と3か月

不登校になって1年以上経ちました。

 

クラス担任の先生が定期的に家庭訪問してくれたり
スクールカウンセラーの勧めで、市の支援センターに月1で通うことになったり
児童精神科受診と発達検査をすることになったり

 

私はいろんなところにアドバイスや救いを求めつつ

あーさん
あーさん

どうしたらいいんだろう?
本当にこのままでいいのかな?

…大丈夫。今学校に行けなくても。

あれこれ悩み考えて出した結論

 

長女を休ませること
安心して家で過ごせること
心と体を健康にするため充電すること
に徹してきたつもりです。

 

幸い長女は
私や家族を避けたり攻撃したり
することはなく

 

少しずつ話をしてくれるようになり
表情も明るくなってきて
私や父親の誘いを受け外に出られることも増えてきました。
頼めば家事の手伝いもしてくれます。

 

そして今

長女(こぎつね)
長女(こぎつね)

学校に行けるようになりたい

と言い

中学卒業後の進路について
一緒に情報収集をしています。

 

長女は今、確実に前を向いて進んでいるな
と感じます。

 

1年前は完全に引きこもっていて
一緒に高校の説明会に行けるなんて
考えられませんでした。

 

修学旅行にも行けたし
学校配布のタブレットを使って
授業を視聴したり
友達とチャットすることもできました。

 

でも、頑張って通信校2校の説明会に行った後はやはり疲れたようで、元気がなくなったように感じています。

 

それでもいいです。
学校に当たり前のように通っている
周りの子たちとは違います。
疲れて当たり前です。

 

長女の心身の健康を守りつつ
ゆっくり構えて
将来を考えていくつもりです。

 

私も元気でいなくちゃいけません。

 

長女が不登校になった原因を
これだと断言できるわけではないし

原因を取り除けたわけではありません。

 

それでも、
今長女は「学校に行けるようになりたい」と言い

少しずつ前に進んでいます。

 

長女が先生や級友を嫌っていたわけではなく
相談機関や支援機関を積極的に利用したこともあってか
学校側と揉めることもなく

 

先生
先生

校門までだけでもいいし
教室じゃなく別室でもいいし
ジャージで来てもいい
学校が開いてる時間なら
いつでもいい

と長女が来やすいよう配慮し
待っていてくれています。

 

長女が着たくないと言った制服は
来年度からジェンダーフリーに変わります。

 

その制服を長女が着ることはありませんが
先生や先輩が変えようと行動してくれたことをとても有り難く思っています。

 

長女が不登校になった時
不安も大きかったけれど

長女を無理に学校に行かせなくて
本当に良かったと思っています。

 

原因究明ばかりにこだわらない|子どもが不登校になったら…

私と同じように
子どもが不登校になったら
きっと親は原因を知りたいと思うでしょう。

 

子どもを苦しめている原因を取り除きたいと考えるでしょう。

 

不登校になった原因により
対応も異なってきますよね。

 

ただし「原因がよくわからない」「学校に行く時間になると体調が悪くなる」「子どもが理由を言わない」など
原因が曖昧だったり、わからないケースも多々あります。

 

そんな時はどうか、子どもを問いただしたり責めたりしないでほしいと思います。
明らかにズル休みだと言い切れないのであれば…

もちろん、親自身のこともです。

 

私は、長女の死んだ目を見て
絶対に休ませた方がいい
と判断しました。

 

そして、
主治医の先生の言葉を信じて

長女が好きなことをして
家で安心して過ごせて
しっかり充電できるように

努めてきたつもりです。

 

長女は心も体も疲弊してしまい
その上、学校に行けない理由をあれこれ考えたりそんな自分を責めたりして
眠れない日を過ごしているはずです。

 

そんな子に
「どうして学校に行かないの?」
「早く寝なさい」
「早く元気になって学校行こう」
と言うのは酷なことですよね。

 

不登校の理由が分からないときは
やみくもに原因探しをするよりも

 

  • 家を安心して過ごせる場所にすること
  • 心と体を健康にすること
  • 親もストレスを溜めないよう気をつけること
  • 親も信頼できる相談相手を見つけること

 

の方がずっと必要なことです。

 

心身が元気になれば
話も少しずつできるようになるし
気持ちも外に向かってきます。

うちの長女がそうでした。

 

どうか、不登校をいけないことだと捉えず
子どもにとって必要な時間だと考えてもらえればと思います。

「学校行かなくていい」と決めてよかった。【不登校中学生の親の記録①】
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この記事を書いた人

凸凹大家族シングルマザーの日常。元夫の両親と同居続けることになりました…。我が子のメインサポーター×保育士×事業家を目指して奮闘中。子ども6人(不登校・pansexual・診断あり中3長女|場面緘黙・吃音中1次女|多動・感覚過敏小5長男|癇癪持ち小2三女|受診待ち療育年中次男|療育年々少三男)

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