スクールカウンセラーと面談してよかったこと【不登校中学生の親の記録④】

不登校
この記事は約11分で読めます。

スクールカウンセラーを利用することは
不登校の学生やその親にとって
どのようなメリットがあるのでしょう。

 

この記事では、
私の長女の不登校が始まった頃にスクールカウンセラーとお話をして
よかった!と思ったこと
そして、スクールカウンセラーの利用は不登校にどのような効果があるのかを私なりに考え綴っていきます。

 

よかったらこちらも読んでみてくださいね。

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前記事で、スクールカウンセラーとの面談に至る経緯をお話しています

長女が学校に行かなくなったきっかけ【不登校中学生の親の記録③】
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この記事を書いた人

凸凹kidsのシングルマザー。保育補助員。R5年度後期の保育士試験受験予定。イロトリドリの子ども6人(不登校・pansexual・ADHD・ASD16歳長女|場面緘黙・吃音中2次女|多動・感覚過敏小6長男|繊細なお調子者小3三女|ASD・多動・療育に通う年長次男|ASD・多動・療育に通う年少三男)

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スクールカウンセラーと面談して感じた効果

私がスクールカウンセラーと面談してよかったと思ったことをまとめてみます。

 

親の場合

  • 悩みを聞いてもらえて心が軽くなった・安心した
  • 支援窓口を教えてもらえた
  • 自分の考えや、自分がどうしたいのか・どうしたらよいのかを整理できた
  • 親と子ども・学校との橋渡しをしてもらえた

 

子どもの場合

  • 親に話せない悩みを聞いてもらえる

(※長女に確認したわけではありません。これまでの経緯で私が感じた見解です)

 

スクールカウンセラーとの面談で何を話したか

長女の不登校が始まったのが中2のゴールデンウィーク前です。

 

中1の3学期に長女がスクールカウンセラーに相談に行っているということで
担任の先生から、私にもスクールカウンセラーと話をしませんかと提案がありました。

 

もちろん、よろしければ、と二つ返事でOKをしました。

 

日程を調整し
6月に中学校で面談をしました。

 

現在の様子を伝え

あーさん
あーさん

長女は「嫌なことがあるのを我慢して学校行ってる」「お母さんはなにも知らないくせに」と言っていました。

 

家では重いため息をつくことが多いです。

 

制服が冬服から夏服への移行期間に入る頃、夏服になるのを嫌がっていました。
みんなはくるぶしより少し上の靴下を履いている中、長女は長い靴下を履いて脚を隠そうとしています。下がるたびにしょっちゅう上げています。
また、コロナ禍になる前からなかなかマスクを外せません。

 

人から見られるということを嫌がっているのかな?と感じてます。

 

また、私は長女にはADHDの特性があると思ってて
教科ごとに担任が変わったり
移動教室があったり
単純に勉強量や課題、仕事が増えたり
タスクの多い中学校生活についていけなくなっているのでは…と私は思ってます。

 

クラスの雰囲気が騒がしいと先生から聞いています。
また、他の保護者さんから男子の中でいじめやからかいもあると聞いています。
そんなクラスの環境も長女にとって苦痛なのでは…と思います。
あくまで想像でしかありませんが…

 

昨年、カウンセラーの先生と長女が面談をしたと聞きました。
どんな話をしたのか教えてもらえますか?

 

カウンセラーから返ってきた言葉は…

 

先生
先生

自分の体と心、性について悩んでいるようです。

 

長女さんは「女子トイレや女子更衣室に入るのが苦痛、制服を着るのが苦痛」と言っていました。

 

また、お母さんには絶対に言わないでほしい。と言っていました。
でも、身近な理解者は必要だと僕は考えています。

 

お母さんがおっしゃったことも、確かに学校に行けない要因のひとつとしてあると思います。
お母さんが言う通り、想像でしかありませんけどね。

 

今回話をしたスクールカウンセラーは
長女が通う中学校と、その区内の小学校3校を担当していて
長女が小4の時から度々お世話になっている先生です。

 

だから当時から長女のことを知っているし
長女も先生のことを信頼して話したんだと思います。

 

長女のカミングアウトは、驚きはしませんでした。

 

小さい頃から
この子って男の子みたいだな…
心は少年なんだろうな
と思っていたからです。

 

ただ、長女本人がそこまで思い詰めていたことに私は全く気づいていませんでした。
本人は気にせず、のほほんとしてると思っていたからです。

 

「お母さんには絶対に言わないでほしい」その言葉が私に刺さりました。

 

あーさん
あーさん

私、長女の苦しみに気づいてあげられなかったし
長女のこと知ってるつもりで何も知らなかったんだな…

 

先生
先生

不登校の子どもと親の支援センターが市内にあります。
お母さんだけでも、相談に行かれてみてはいかがでしょうか?

 

あーさん
あーさん

…そうですね。
そうしてみます!

 

翌日もパートが休みだったので
早速教えてもらった支援センターに出向きました。

 

面談の内容と経緯を担任の先生に伝えると

 

先生
先生

昨年、授業でLGBTQについて学びました。
それから、長女さんが自分もそうかもしれないと思い始めたそうです。

 

教育相談の日に、涙を流して伝えてくれました。
長女さんはその時「お母さんには絶対に言わないでほしい」と言っていましたが、僕は本当は理解して欲しいんだと感じています。カウンセラーの先生も同意でした。

 

それでカウンセラーの先生と、様子を見て徐々に伝えていこうと話していたんです。

 

スクールカウンセラーの役割って?

スクールカウンセラーの役割

スクールカウンセラーは、1~7のような児童生徒が抱える問題に学校ではカバーし難い多くの役割を担い、教育相談を円滑に進めるための潤滑油ないし、仲立ち的な役割を果たしている。

 

  1. 児童生徒に対する相談・助言
  2. 保護者や教職員に対する相談(カウンセリング、コンサルテーション)
  3. 校内会議等への参加
  4. 教職員や児童生徒への研修や講話
  5. 相談者への心理的な見立てや対応
  6. ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応
  7. 事件・事故等の緊急対応における被害児童生徒の心のケア

引用:文部科学省

 
今回の面談で
長女が親に直接話せないことを
カウンセラーに相談出来ていたことが分かったし
それを踏まえて
担任の先生とスクールカウンセラーが
徐々に私に伝えようと話し合っていたことも分かりました。
長女と私、学校の橋渡しをしてくれているんだと
感じました。

 

学校はこの後も、女子セーラー服・男子学ランという制服をジェンダーフリーに変えるよう動いてくれたり

授業のICT化やタブレットの活用をどんどん進めてくれたりして

その裏でスクールカウンセラーも手助けしてくれたんだろうなと感じています。

 

私は、長女が不登校になる前から
スクールカウンセラーには度々お世話になっていました。

 

初めてお話をしたのは
長女の忘れ物の多さや時間を守れないこと、周りの話が頭に入っていないと感じることなどについて
これって発達障害なのでは?と疑問を抱いたことがきっかけです。

 

もし興味があったら、当時の話をこちらの記事に書いているので読んでみてくださいね。

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担任の先生に紹介されるまで
スクールカウンセラーの存在を知りませんでした。

 

それまでも、学校に来校していたはずだし
お便りとして相談の案内はあったと思いますが、私がスルーしていて認識していなかったというのが正しいです。

 

多くの人は、私と同じように
よほど大きな悩みやトラブルを抱えている家庭が利用するものだと思っていたり
なんとなく相談には行きづらいと思っていたりするかもしれません。

 

でも、私は実際にスクールカウンセラーとお話をしてから
アドバイスをもらいたい時はもちろん
ただの現状報告だったり
悩みとまではないけど、義母や家族には言えないモヤモヤを話したい時だったり

 

まるで友達とランチに行くような感覚で相談に行くことも増えました。

 

ただカウンセラーさんと話したいから、相談に行く。
そんな風に気軽に利用しています。

 

ただし、当たり前ですが
“カウンセラーを信頼して話せる”
ことが大前提です。

 

スクールカウンセラーも人間です。

 

カウンセリングにあたるための
専門知識を持っている人たちですが
それぞれの性格・背景・志がある人間ですし
相性もあります。

 

ラッキーなことに私は話しやすいなと
思えましたが、そうでない場合もあります。

 

私の職場の人は、嫌なことを言われ
スクールカウンセラーとはもう話したくないと言っていました。

 

担当のカウンセラーがどんな人か分からないうちは不安もあるでしょう。

 

もしあなたの子どもが通う学校にスクールカウンセラーがいるのであれば
おそらくスクールカウンセラーの来校日のお知らせプリントや案内プリントなどにカウンセラーの自己紹介文が載っているのではないでしょうか。
そういったものでプロフィールをチェックしてみてもいいかもしれません。

 

まずは行ってみなければわかりません。

お試しのつもりで利用してみるのはどうでしょうか。

合わないと思ったら、その後は予約を入れなければいいです。

 

もしスクールカウンセラーと合わなかったら

スクールカウンセラーは、
こうしなさいと指導する人ではなく
自分で自分の答えを出すため
問題解決をするための手助け
をしてくれる人だと思っています。

 

カウンセラーに
治してもらおう
学校に行けるようにしてもらおう
状況を変えてもらおう

…ではなく
カウンセラーは
相談者が解決するための糸口を
一緒に探してくれる人と思った方がいいでしょう。

 

まずは話を聞いてもらいましょう。

気が進まないけど人にすすめられたから
話したくない
と思うなら話さなくてOKです。

 

話してみて
…何か違う
…話しにくい
と感じたら
他の窓口を探すのをおすすめします。

 

不登校は子どもの成長の過程です。
他の子と比べたら
遠い遠い回り道に感じてしまうでしょう。

 

保護者だけで悩みを抱え込まず、
安心して話せる人を見つけてほしいです。

 

スクールカウンセラー以外の相談場所

スクールカウンセラー以外にも
不登校の相談場所はあります。
まずは協力者と「つながる」ことが必要かと思います。

 

探してみてくださいね。

 

 

その他、自治体や民間で独自に運営している
不登校児の相談場所や居場所もたくさんあります。

 

子どもの不登校に悩み、道に迷ってしまったような気持ちになっている保護者さん。
ぜひ、信頼できる話し相手を見つけてほしいなと思います。

 

子どもにも、自分以外にも話を聞いてくれる人がいるよ
と知らせておくといいでしょう。
ただし、相談を強要することはしないでくださいね。
すごく共感したtweetをシェアします。

 

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凸凹kidsのシングルマザー。保育補助員。R5年度後期の保育士試験受験予定。イロトリドリの子ども6人(不登校・pansexual・ADHD・ASD16歳長女|場面緘黙・吃音中2次女|多動・感覚過敏小6長男|繊細なお調子者小3三女|ASD・多動・療育に通う年長次男|ASD・多動・療育に通う年少三男)

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