おしたくボード、うちの子には効果なし?と諦める前に、試してみてほしいことを紹介します。
「園に行く時間だよ!」
「服を着替えて!」
「歯磨きするよ!」
何度言っても聞いてくれなかった子どもが、おしたくボードを使ってみたところ効果てきめん!なんて話がSNSなどで話題になっています。
でも、どの子にも万能に使える。というものではありません。
作ってみたけど、あんまり興味を示さなかった。というのもよく聞く話です。
でも、ちょっと工夫してみたら変わるかもしれませんよ。
ちょっと変えてみて、おしたくがはかどるならやってみないともったいないですよね。
おしたくボード効果なし?と効果あり!の違い
どうしてうちの子には効果がなかったんだろう?と考える前に、まず、おしたくボードがなぜ良いのかをはっきりさせたいと思います。
おしたくボードを使うの、楽しい!
とお子さんが思えるようになったら、おのずと活用できるんじゃないんでしょうか。
◯できた!が「見える」
やるべきことが見える
そもそも、子どもって「今」を生きる生き物です。
私たち大人だと、
◯時◯分に職場に入らなきゃいけないから、◯時◯分に子どもを保育園に送っていかなきゃいけない。保育園に送っていくにはこれとこれとこれを支度しなきゃいけない。出掛けてからおしっこしたくなったら困るから、トイレもすませとかなきゃ。歯磨きして顔洗って髪の毛とかして、身だしなみも整えなくちゃ…
と、登園する時間から「やるべきこと・用意するもの」などを頭の中で抜きだして、自分なりに優先順位をたてていくことができますよね。
でも、まだ時計も読めない、時間の感覚が育っていないお子さんにはそんなことは至難の技です。
また、子どもと一緒に過ごしているとよく分かると思いますが、基本的に子どもって「今」が大切。
お散歩中も、目の前に面白い形の葉っぱや、可愛いどんぐりが現れたら、足を止めて何分でも夢中になって眺めたり探したりしますよね。
どんぐり見つけた~!
恐るべし魔力、どんぐり。もうご飯の用意しなきゃいけない時間だよ~。
「今」、服を着替えることに興味が向かなかったら、着替えないんです。
ママが仕事に遅れちゃうとか、幼稚園バスに間に合わないとか、そんなことは頭の中にありません。
そして、子どもは視覚的情報が頭に入ってきやすい。という特徴もあります。
先ほどのお散歩中の葉っぱやどんぐりの話もそうですが、まず目に入ってきたものに注意が向きやすいです。
絵本やテレビも、楽しい絵とか映像が次々に出てきますよね。子どもが夢中になるのもうなずけます。
ただ、「靴下はいて」「制服に着替えて」と言うより、絵などで見せた方が分かりやすくなります。
おしたくボードは、やるべきことが目に見えてわかるので、お子さんにも分かりやすく、行動に移せるんだと言えますね。
この本でも、色んなご家庭のおしたくボードや使い方が見られてとっても参考になりますが…
我が家のおしたくボードをこちらの記事で詳しく紹介しているので、是非♪見てみてくださいね。
できたが見える
また、やるべきことだけでなく、おしたくボードでは「できた!」もはっきりと見えます。
大人もそうですが、終わりが見えない作業をずっとするのってきついですよね。
「ちゃんとできてるのかな?」「これでいいのかな?」
とわからない状態よりも、
「ここまで進んだから、あとこれだけ」
とわかっている時の方が作業もはかどるものです。
ただ走るのでも、「ここからここまで」とコースを決めて、「今ここまで走った。折り返しはもうすぐだ」と自分でちゃんとわかっていると、「よし、がんばろう」って気になります。
これが、ゴールがどこにあるかわからずただ走ってるだけなら、走り続けられる気がしませんよね。
おしたくが進まないお子さんは、これと近い状態だと言えます。
だから、おしたくボードを使うと「やるべきこと」がはっきりと見えて、「できた!」もばっちり実感することができるので、お子さんのおしたくがはかどるんですね。
おしたくボードが効果なし?そんな時のチェックリスト
うちの子には効果がなかった。そう思う前に、チェックして欲しい2つのことをお話します。
「やるべきこと」が子どもに明確にわかるようになってる?
お子さんの年齢や発達によって差はありますが、我が子にとって分かりやすくする必要があります。
- 字が読めないお子さんなら絵にする。
- 「お着替え」という単語じゃなく、具体的に「◯◯を着る」「◯◯を履く」など「~する」という動詞に置き換える
- リストが多すぎない?
「やるべきこと」がお子さんにとって多すぎると、パンクしてしまいます。
まずは、「これだけはやってほしい」と親御さんが思うことに絞りましょう。うちは、最初は3つから始めました。年長さんくらいなら、お子さんと話しあって決めるのもいいですね。
我が家のおしたくボード制作への道のりのお話はこちら。
お子さんにとって使いやすい?
我が家は、できたら「マグネットをひっくり返す」方式にしています。でも、このマグネットはぴったりホワイトボードに張り付いているので、お子さんによっては剥がしづらいこともあります。
使いにくかったら、やりたくないですよね。
その場合は、マグネットシートではなく、マジックテープを張り付けて隙間を作ると、剥がしやすくなります。
マグネットでくっつけるのではなく、マジックテープで付け剥がしする形にするんですね。
もしくは、お子さんが扱いやすい大きさ・厚みのあるマグネット。
これを、ひっくり返し方式ではなく、移動方式にします。
「できた!」などと書いた空き箱をこれまたマジックテープなどで張り付けておくという手があります。できたらここに、リストを入れていくんです。
箱にポイっと入れていくのは「やること」が見えなくなって、片付いていく感じがして気持ち良さそうだね。
もしくは、マスキングテープなどで「できた!」欄を作り、そちらに移動させます。
引用:Instagram
お子さんが好きな絵をつけて「できた!」マグネットを作り、リストの横に張り付けていく。というやり方もあります。
引用:Roomclip
引用:Instagram
お子さんに合った、やりやすそうな方式を試してみてくださいね。
おしたくボード効果なし?そもそも不向きな子もいる
いろいろと対策をお話してきました。
たくさんのお子さんに効果が見られているおしたくボード。
もちろん、お子さんにも個性がありますから、あの手この手を試してみたけどあんまり興味を示さなかった。ということもあり得ます。
ボードで見せるより、言葉で言った方がはかどる。というお子さんもいらっしゃいます。
なので、お子さんに合った方法で伝えていってくださいね。
我が子に伝わる、上手な伝え方を探していきましょう♪
よかったらこちらの記事も読んでみてくださいね。
まとめ
たくさんのお子さんとママに「朝のガミガミが減った!」「進んでおしたくしてくれるようになった!」と言われているおしたくボード。
でも、「うちの子には効果なし?」と思われる方もいらっしゃいます。諦める前に、まず試してみて欲しいことをお話しました。
- 「やるべきこと」が伝わりやすくなっているか
- 「やるべきことリスト」が多すぎないか
- マグネットはお子さんが使いやすいかどうか
- 「できた!」がお子さんにとって分かりやすくなっているか
もちろん、向き不向きもありますが、少し変えてみて、お子さんが喜んで活用してくれたら嬉しいですよね。
お子さんに合わせて色々変えられるのもおしたくボードのいいところです。
楽しみながら、我が子仕様のオーダーメイド品を作ったり、バージョンアップさせてみてくださいね。
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