年間出席日数0だった長女が、修学旅行に参加するために準備したコトやモノを綴ります。
中2の5月から全く学校に行っていない長女が、修学旅行に参加することを決めました。
「何で来たの?」と冷たい目で見られないだろうか…
いや、そんなことする子はいないとは思うけど、それでも周りの目や反応は気になってしまうよね…
辛い思いをしないだろうか…
私も心配でドキドキしていましたが、本人の不安は比べものにならなかったと思います。
この記事では、修学旅行に向けて準備したコトやモノ、担任と打ち合わせしたことなどをお話しします。
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前の記事では、修学旅行参加を決めた経緯をお話ししてます。
よかったらこちらも振り返ってみてくださいね。
修学旅行に向けて準備したコトとモノ
プラスアルファの持ち物
修学旅行のしおりに持ち物は記載されていますよね。
それプラス、長女の安心を確保するために持たせたものがこちらです。
- 睡眠薬(デエビゴ)・精神安定剤(エビリファイ)
- ノート2冊
(1冊はお絵描き用。もう1冊はポケットに入れられるサイズのリングノート。具合が悪くなった時することや連絡先を書きました)
お薬はかかりつけ医で処方されたものです。
毎日飲むものなので(飲み忘れや覚えてても飲みたくないと言うことも多々ありますが…)持たせることに抵抗はなかったし、長女も嫌がることはありませんでした。
お絵描き用のノートも、長女の気持ちを落ち着かせるのに役立つと考えました。
いつも使ってるタブレットを持たせれば、いつものようにSNSを使ったり好きな動画を視聴したり絵や曲を作ったりできるでしょう。
しかし無論、携帯電話やタブレット端末は修学旅行には持ち込み禁止です。
帰ってきた時には、イラストが数点描かれていました。友達にも見てもらったようです。
ポケットに入れられるサイズのリングノートには
「しんどくなったら、○○ちゃんや同じ班の子、近くにいる先生に知らせる」
「バスで休ませてもらう」
「家・母の携帯・勤務先・祖母の携帯番号の控え」
「帰りたくなったら迎えに行くよ」
「楽しんできてね」
とメモをしました。
長女の気休めになればいいな
修学旅行前の打ち合わせ
- 予定表を長女と確認
流れや移動手段、コースを事前に長女と一緒に見ておきます。
そして、しんどくなりそうなところがあるか、それはどこか、どんな対処ができるか、先生にお願いすることは何か、確認しました。
コロナ対策のため、移動手段は貸切バスのみでした。車内はソーシャルディスタンスが保たれ私語禁止。
加えてホテルの宿泊部屋は完全個室、食堂はパーテーションが設置され、黙食。
生徒にとっては退屈だったと思いますが、長女にとってはラッキーでした。
動線がシンプルであり、プライベートスペースが確保され、車内で寝ることができた、しんどくなったらバスで休むことも可能…ということで、参加へのハードルが低くなったからです。
担任と打ち合わせ
都合を合わせてもらい、担任と話をしました。修学旅行についての説明をしてもらうため・そして長女の不安を減らすためです。長女も同席しました。
昨年は学校の敷地内に入るだけで苦しそうな顔をして、先生に挨拶されるだけで涙を流していた長女。
でも、この時は学校内に入り、先生の話を聞き、簡単な受け答えができるようになっていました。
図書室でしおりを見ながら、準備するものやスケジュールの確認をしました。
当日は個人面談の日でもあり、隣のクラスの生徒と担任の出入りがありました。長女は同級生と顔を合わせるのは辛いのでは…とドキドキしましたが、大丈夫そうでした。
気にしていないように見えました。担任や机の上に視線を送っていて、見ないようにしていたのかもしれません。
学校にお願いしたことと配慮してもらったこと
- ジャージでの参加
- 団体活動が辛くなった時に休憩できる場所や体制、理解のお願い
- 途中帰宅も想定
- 気が許せる友達と同じ班
- バスの座席も友達の側
長女はpansexualです。
不登校になる直前に「セーラー服を着るのが苦痛」と訴えていました。制服が学校に行けない理由のひとつだったんです。
生徒たちは皆制服で修学旅行に参加していましたが、長女はジャージでの参加を許可してもらいました。先生たちも「長女さんが参加できるなら」と快く受け入れてくれました。
頑張って参加したものの、2泊3日の道中、途中で辛くなることも充分考えられます。その都度休める場所があるか、「休みたい」と言える人が側にいるかを確認しました。
常に誰かが側にいるので大丈夫です
そして、途中帰宅も想定して、私たちも迎えに行ける準備と心構えが必要でした。
私が仕事中の時は、じぃじやばぁばに行ってもらえるようお願いをしました。
団体行動の班のメンバーは、ずっと長女を慕ってくれている友達と、同じ小学校の子…と長女にとって気を許せる子たちが入ってくれました。中には「同じ班になりたい」と申し出てくれた子もいたそうです。
バスの座席も、不登校中ずっと声をかけてくれている友達の側にしてくれました。座席の間隔は空いていましたが、顔を見て手を振ることができる距離だそうです。
本来、生徒にはバスの座席表は当日発表だったそうですが、長女には少しでも不安をなくすためにと事前に教えてもらいました。
長女の負担が軽くなるように…と
かなり配慮をしていただけたと思います。
安心して修学旅行に臨むために
- スケジュールの確認
- 担任との打ち合わせ
- 不安材料を洗い出し、なくしていく
- 安心して休める場所の確保
- いつでも迎えに行ける体制と準備
修学旅行に参加することを決めた長女でしたが、やはり、当日までは
万が一、ドタキャンしてもいいけど…
せっかく長女が行くって決めたんだ。
あまり言わないでおこう。
辛い思いだけはしないでほしいな。
ドキドキでした。
当日の朝、時間通りに支度ができて
送り出した後も
辛い思いをしていないかな…
ひとりで泣いていないかな…
事故にも遭いませんように。
安全安心に楽しく過ごせますように。
職場でも電話が鳴るのをいつも以上に緊張して聞いていました。
もしかして長女の担任かな?お迎えの依頼かな?
でも、長女を送り出す車内で妙にテンションが上がり口数が増える私に対して、長女は落ち着いていて
そっちの方が落ちた時のダメージが少なくて済む
と話す長女を思い出し
自分を守る術を身につけてるし、しっかりしてる。
大丈夫。オロオロせずに待っていよう。
便りがないのが、いい知らせだ。
と、自分に言い聞かせていました。
…とは言っても、心配なんだけどさぁ!(笑)
2日後、長女が
と言って帰ってきてくれた時は
ほんとーーーーーーに
嬉しかったです。
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