長女が学校に行けなくなってから
1年と3か月が経ちました。
現在中学3年生です。
不登校になってくれてよかった。
ありがとう。
最近はそんな風に強く感じています。
学校に行けなくなって間もない頃は
長女の表情は暗く
意志の疎通も難しく
私も不安が大きく
学校に行けるようにならないといけない
という周りからのプレッシャーも感じて
なるべくポジティブに考えよう!
…と、頑張っていたのですが
今は
穏やかな気持ちで
不登校になってよかった!
と心から思います。
不登校になってよかったと思う理由
なぜなら
多分、私が想像するより
本人はキツい思いをしているので
そんな長女に
「よかった」とか「ありがとう」って
言うのは、お門違いだと思うけど
それでも、
学校に行かない選択をしてくれて
よかったと思っています。
それまで長女は
小学2年生から中学1年生まで6年間ずっと皆勤賞でした。
元気に楽しく通っている、私はそう思っていました。
でも
学校に行かなくなってから
ずっとしんどかった
お母さんは何も知らないくせに
と言われ
信頼関係の崩壊、気持ちのすれ違いという現実に気づいたんです。
当時、長女も相当苦しかったと思いますが
私も
悩み足掻いていました。
わかってなくてごめん。
長女が苦しんでいる理由を知りたい。
それを取り除きたい。
どうしたらいい?
休むことが必要なら休ませたい。
でも、本当にこのままでいい?
いろんな相談機関に出向きました。
不登校になってよかった。
心からそう思えるようになったのは
今が穏やかだからこそ。
悩んで足掻いて、その結果
長女が家で安心して過ごせるように
徹すると決めて
本当によかったと思っています。
そして、長女を尊重してくれる
学校の先生の存在も大きいです。
不登校の状態を受け入れてくれて
登校を強要せず
その上で学校との繋がりを持てるよう
定期的に声をかけてくれています。
3年間、担任をしてくれて
気にかけてくれた先生には
感謝しかありません。
不登校になってよかったと思えるようになるまで
中2の5月から休み始め、
翌月の6月に頑張って1日登校しました。
しかし、迎えに行ったばぁばが
「長女の表情が全然違う。
相当しんどいんだと思うよ。
目が死んでる。
これはただごとじゃない。
学校休ませた方がいい。」
と言いました。
その言葉で、
うん。もう無理に行かせるのはやめよう
と決めました。
それから、丸1年間出席日数ゼロです。
その間、親の私もいろんなモヤモヤを感じました。
休ませた方がいいと言ったばぁばも
2か月ほど経つと
「このままじゃ長女はダメになる。」
「そりゃ、行かない方が楽でしょうよ。」
「ちゃんと子どものこと考えてあげなさい。」
「本当は学校行ってほしい。」
などと口を出すようになったり
相談先である支援センターの先生と
思いが合わないと感じることがあったり
学校行かなくていい、
そう決めたものの
本当にこのままでいいのかな…
と思うこともありました。
今は
これで良かったんだ。
不登校は長女に必要な時間だった。
と心から思っています。
そう思えるようになるまで
1年と3か月。
長いかもしれませんが
私は早かったと思います。
長女のかかりつけ医の
好きなことをさせてあげて。しっかり休ませること。
一見遠回りなようだけど、
本当はそれが1番の近道だから
という言葉に大きく頷きました。
不登校になってからの長女の家での過ごし方
長女は
夜は遅くまで起きていて
朝はなかなか起きられず
担任の先生が
定期的に持ってきてくれる学習プリントは
一切手をつけていません。
絵を描いたり
動画を作ったり
曲を作ったり
ネットで知り合った仲間と
喋ったりして
1日を過ごしています。
家事はお願いすれば
手伝ってくれます。
はたから見れば
勉強全然してなくて大丈夫?
ダラダラと1日過ごしてるんじゃないの?
と言われるかもしれません。
でも、長女は確実に
前を向いて進んでいる
と、私は思います。
不登校になって1年…前に進み始めた長女
長女が前向きになってきたと感じる理由は
ちゃんとあります。
不登校の間、ポジティブな変化がたくさんありました。
今思いつくだけでこんなにあります。
まだあるかもしれません。
長女が2泊3日の修学旅行から帰ってきた。
無事に帰ってきたことが1番だけど
「安心して楽しめた」という言葉がとっても嬉しかった。
長女からのおみやげ。
じいばあ、父親のもそれぞれにお守り。
妹弟たちにもそれぞれが好きそうなモチーフのキーホルダー。ありがとう。 pic.twitter.com/Ae3HQbzASf
— あーさん@保育士になりたい6児シンママ (@ArigatoMama2018) May 23, 2022
しっかり休んで
充電できて
元気になってきた、少しずつ外の世界と繋がれるようになってきた
というのが大きいと思います。
長女が
学校に行けなくなってから1年と3か月
修学旅行には参加できたけど
相変わらず、学校には足が向きません。
学校に行くと
拒絶反応が出てしまう。
でも、行けるようにはなりたい。
と言っています。
昨年は、連絡プリントを受け取りに行き
駐車場で担任と挨拶をするだけでも
目の色が変わり、涙を流していました。
やっぱりキツかった?
という問いに
うん
と答えるだけでした。
それが、修学旅行前には
図書室に入り事前説明を受けられるまでになりました。
三者面談で教室に入ることもできました。
私に少しずつ自分の意見や気持ちを話してくれるようになりましたが、他人と円滑に話をするにはまだまだのようです。
緊張しているのを感じるし
言葉を返すことができない場面も
多々あります。
それでも
夏休みの今
長女と一緒に通信制高校の説明会に行ったり
定時制高校の見学の予定を入れたりしています。
これから
長女と足並みを揃えて
卒業後の進路について
考えるつもりです。
間違いなく、
長女は前を向いて進んでいます。
未だに、学校に行けない理由は特定できていません。
想像はできるけれど、決め手があるわけではありません。
もしかしたら長女本人もわかっていないのかもと思います。
話せないことや話したくないこともあるだろうし、何でも腹を割って話せる仲になったわけではありません。
何を考えてるのか分からない、と感じることも多々あります。
それでもあの時、
学校に行かない選択をして
長女を安心して休ませることに徹する選択をして
本当によかったと今思っています。
子どもが不登校になったら…
今、不登校児は増加傾向にあります。
子どもが学校に行けない理由はそれぞれですが、
もし子どもが学校に行きたくないと訴えてきたら、同じ不登校児の親として思うことがあります。
- 子どもが学校に行けない・行きたくないと言ったら、まずは受け入れて話を聞いてほしい
- その上で親の気持ちを伝えて、今後について話し合ってほしい
- 話ができないのであれば待ってほしい
- 子どもが安心して自分の意見を言える環境を作ってほしい
- 子どもが健康に過ごせるよう配慮してほしい
- 親も信頼して話せる相談相手を見つけてほしい
学校に行けないことで
子どもの将来に不安を感じたり、焦ったりする気持ちもあると思います。
でも「学校に行けない」「辛い」気持ちを出すことすらできず、自分を受け入れてもらえず苦しむ子どもも多くいます。
そんな子はどんな行動をするでしょう。
行き場がないと感じた子は非行に走ったり、自分で自分を傷つけたり、最悪命を断つことも想像できますよね。
まずは「学校に行けない・行きたくない」と
声を出してくれたことを受け入れてほしいです。
怒られるかな…
学校行きたくないなんて、許されるかな…
こんなこと言う自分なんて嫌だな…
でももうしんどいな…
悩んで悩んで、
勇気を出しての発言だったかもしれませんよね。
子どもが子どもであるうちは、
親は安心して休ませることも必要だと思います。
ダラダラしているように見えるかもしれませんが、学校に行けない自分を責めて苦しんでいるかもしれません。
結局登校できるかどうかは、本人次第です。
親が無理矢理行かせても、余計に足が遠ざかるだけですよね。
ならば、子どもが心身共に健康に過ごせるサポート
に徹することをおすすめします。
真面目な親ほど、子どもの将来を心配して
学校に行けない子どもを責めてしまいがちです。
しかし、それでは子どもばかりではなく親も苦しむばかりです。
まず親が「学校に行かなくちゃいけない」という固定概念を手放してしまいましょう。
難しいかもしれませんが、子どもの幸せのためには必要なことです。
子どもが不登校だった時
食べれて眠れたらいい
元気になったら楽しいこと見つけたらいい、それから将来を考えて、そのために必要な勉強をしたらいいって思ってたけど
今から思ったら当たり前のことやん
なのに
なんで学校に行けないことで悩んだり苦しんだり誰かにいろいろ言われたりせなあかんの— ダッチェ (@ducheducheduche) August 19, 2019
学校に行かなくちゃ、行こうと本人が思うのを待つしかありません。
それに、学校に行かなくても生きていけます。
不登校は選択肢のひとつでしかない、と
長女が学校に行けなくなってから実感しました。
不登校を選んだから、長女は今穏やかに過ごせていて、前を向いて自分のペースで進み始めたんだと思っています。
そして、
不登校でも大丈夫。これでいいと腹をくくれたのは、いろんな人に話を聞いてもらったり、話を聞いたりしたからです。
そこで
何か違う…
本当にこれでいいのかな…
とモヤモヤしたこともありましたが、
市の適応指導教室の先生は
「学校に行けるようになること」
をゴールに設定して話を進める。でも私が望んでるのは
「子どもが学校に行けるようになること」
じゃなくて
「子どもの幸せと自立」それに気づいて
相談に行くのを辞めた。参考になる話とか
背中を押してもらえたことも
沢山あったけど— あーさん@保育士になりたい6児シンママ (@ArigatoMama2018) August 7, 2022
学校の先生
市の相談員
スクールカウンセラー
児童精神科のお医者さん
不登校経験者
SNS
たくさんの人に話を聞いてもらいました。
たくさんの気づきがあり、安心することができました。
今不登校でも、将来自立して暮らすことは
可能です。
実はうちの旦那も不登校だった😂
当時は今みたいに情報もなければ偏見も凄かったと思う…大検取って4大行き、結婚して子どもいて普通に働いてる。
当時の不登校でも(失礼w)社会に出てるんだから、これからの多様な時代はもっと自由になるんじゃない?不登校だから人生終わりって事はないね。#不登校— 2人不登校児育児中✨あこ💕 (@miko209955846) June 20, 2022
なんか、一周回って
不登校最高なんだが。— 小学生不登校ママ (@tashiyuka11) August 23, 2022
子供の不登校を経験した親として、「不登校でも大丈夫!」なんてとてもじゃないけれど言えない。長男は復活して元気な浪人生をやっているけれど、うちの子は元気になりました!だからあなたのお子さんも大丈夫!なんて言えない。だって、違う人間なんだもの。
— あくび (@akubihakushon) August 27, 2022
不登校になるに至る背景も
その後の生き方も人それぞれですが
不登校になってよかった。
私は今そう思います。
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