「学校行かなくていい」と決めてよかった。【不登校中学生の親の記録①】

不登校
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長女が学校に行けなくなってから
1年と3か月が経ちました。
現在中学3年生です。

 

不登校になってくれてよかった。
ありがとう。

最近はそんな風に強く感じています。

 

学校に行けなくなって間もない頃は

 

長女の表情は暗く
意志の疎通も難しく
私も不安が大きく
学校に行けるようにならないといけない
という周りからのプレッシャーも感じて

なるべくポジティブに考えよう!

 

…と、頑張っていたのですが

今は
穏やかな気持ちで

あーさん
あーさん

不登校になってよかった!

と心から思います。

 

不登校になってよかったと思う理由

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なぜなら

 

  • 学校に行き続けていたら長女は壊れていただろうから
  • その前にちゃんとSOSを出してくれたから
  • 学校に行くこと以外の選択肢もあると実感できたから
  • 学校に行くべきという固定観念を崩してくれたから
  • 学校に行かなくてもなんとかなると気づかせてくれたから
  • 長女の良いところに改めて気づけた
  • 長女が自身の発達の課題を受け入れてくれた

 

多分、私が想像するより
本人はキツい思いをしているので
そんな長女に
「よかった」とか「ありがとう」って
言うのは、お門違いだと思うけど

 

それでも、
学校に行かない選択をしてくれて
よかったと思っています。

 

それまで長女は
小学2年生から中学1年生まで6年間ずっと皆勤賞でした。

元気に楽しく通っている、私はそう思っていました。

 

でも
学校に行かなくなってから

 

長女中1(こぎつね)
長女(こぎつね)

ずっとしんどかった

 

長女中1(こぎつね)
長女(こぎつね)

お母さんは何も知らないくせに

と言われ

 

信頼関係の崩壊、気持ちのすれ違いという現実に気づいたんです。

 

当時、長女も相当苦しかったと思いますが
私も
悩み足掻いていました。

 

あーさん
あーさん

わかってなくてごめん。
長女が苦しんでいる理由を知りたい。
それを取り除きたい。
どうしたらいい?
休むことが必要なら休ませたい。
でも、本当にこのままでいい?

 

いろんな相談機関に出向きました。

 

不登校になってよかった。

 

心からそう思えるようになったのは
今が穏やかだからこそ。

 

悩んで足掻いて、その結果
長女が家で安心して過ごせるように
徹すると決めて
本当によかったと思っています。

 

そして、長女を尊重してくれる
学校の先生の存在も大きいです。
不登校の状態を受け入れてくれて
登校を強要せず
その上で学校との繋がりを持てるよう
定期的に声をかけてくれています。

 

3年間、担任をしてくれて
気にかけてくれた先生には
感謝しかありません。

 

不登校になってよかったと思えるようになるまで

中2の5月から休み始め、
翌月の6月に頑張って1日登校しました。

 

しかし、迎えに行ったばぁばが
「長女の表情が全然違う。
相当しんどいんだと思うよ。
目が死んでる。
これはただごとじゃない。
学校休ませた方がいい。」

と言いました。

 

その言葉で、

あーさん
あーさん

うん。もう無理に行かせるのはやめよう

と決めました。

 

それから、丸1年間出席日数ゼロです。

 

その間、親の私もいろんなモヤモヤを感じました。

 

休ませた方がいいと言ったばぁばも
2か月ほど経つと

「このままじゃ長女はダメになる。」
「そりゃ、行かない方が楽でしょうよ。」
「ちゃんと子どものこと考えてあげなさい。」
「本当は学校行ってほしい。」

などと口を出すようになったり

 

相談先である支援センターの先生と
思いが合わないと感じることがあったり

 

学校行かなくていい、
そう決めたものの

あーさん
あーさん

本当にこのままでいいのかな…

と思うこともありました。

 

今は

 

あーさん
あーさん

これで良かったんだ。

不登校は長女に必要な時間だった。

と心から思っています。

 

そう思えるようになるまで
1年と3か月。

長いかもしれませんが
私は早かったと思います。

 

長女のかかりつけ医の

先生
主治医

好きなことをさせてあげて。しっかり休ませること。
一見遠回りなようだけど、
本当はそれが1番の近道だから

という言葉に大きく頷きました。

 

不登校になってからの長女の家での過ごし方

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長女は
夜は遅くまで起きていて
朝はなかなか起きられず

担任の先生が
定期的に持ってきてくれる学習プリントは
一切手をつけていません。

絵を描いたり
動画を作ったり
曲を作ったり
ネットで知り合った仲間と
喋ったりして
1日を過ごしています。

家事はお願いすれば
手伝ってくれます。

 

はたから見れば
勉強全然してなくて大丈夫?
ダラダラと1日過ごしてるんじゃないの?
と言われるかもしれません。

 

でも、長女は確実に
前を向いて進んでいる
と、私は思います。

 

不登校になって1年…前に進み始めた長女

長女が前向きになってきたと感じる理由は
ちゃんとあります。

不登校の間、ポジティブな変化がたくさんありました。

 

  • 笑顔が増えた
  • 表情が柔らかくなった
  • 自分の好きなことやハマっていることについてよく話してくれるようになった
  • 自分の意見や気持ちを伝えてくれるようになった
  • ハグなど親密なコミュニケーションを久しぶりにしてくれるようになった
  • 児童精神科の受診をしてくれた
  • 自分の発達の課題を受け入れてくれた
  • 父親からの外出の誘いに乗ることが増えた
  • 頼めば家事の手伝いをしてくれるようになった
  • 少しずつ外に出られるようになった
  • 外出の予定に合わせて起きられるようになった
  • 小学生の時お世話になった児童館に遊びに行けるようになった
  • 私の話をよく聞いてくれるようになった
  • 修学旅行に参加できた
  • 体育祭のバック絵案を描いて提出できた
  • 進学について前向きに考えるようになった

 

今思いつくだけでこんなにあります。
まだあるかもしれません。

 

 

しっかり休んで
充電できて
元気になってきた、少しずつ外の世界と繋がれるようになってきた

というのが大きいと思います。

 

長女が
学校に行けなくなってから1年と3か月
修学旅行には参加できたけど
相変わらず、学校には足が向きません。

長女中1(こぎつね)
長女(こぎつね)

学校に行くと
拒絶反応が出てしまう。
でも、行けるようにはなりたい。

と言っています。

 

昨年は、連絡プリントを受け取りに行き
駐車場で担任と挨拶をするだけでも
目の色が変わり、涙を流していました。
やっぱりキツかった?
という問いに
うん
と答えるだけでした。

 

それが、修学旅行前には
図書室に入り事前説明を受けられるまでになりました。

三者面談で教室に入ることもできました。

 

私に少しずつ自分の意見や気持ちを話してくれるようになりましたが、他人と円滑に話をするにはまだまだのようです。

緊張しているのを感じるし
言葉を返すことができない場面も
多々あります。

 

それでも

夏休みの今
長女と一緒に通信制高校の説明会に行ったり
定時制高校の見学の予定を入れたりしています。

 

これから
長女と足並みを揃えて
卒業後の進路について
考えるつもりです。

 

間違いなく、
長女は前を向いて進んでいます。

 

未だに、学校に行けない理由は特定できていません。
想像はできるけれど、決め手があるわけではありません。
もしかしたら長女本人もわかっていないのかもと思います。

話せないことや話したくないこともあるだろうし、何でも腹を割って話せる仲になったわけではありません。

何を考えてるのか分からない、と感じることも多々あります。

 

それでもあの時、
学校に行かない選択をして

長女を安心して休ませることに徹する選択をして

本当によかったと今思っています。

 

子どもが不登校になったら…

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今、不登校児は増加傾向にあります。
子どもが学校に行けない理由はそれぞれですが、
もし子どもが学校に行きたくないと訴えてきたら、同じ不登校児の親として思うことがあります。

 

  • 子どもが学校に行けない・行きたくないと言ったら、まずは受け入れて話を聞いてほしい
  • その上で親の気持ちを伝えて、今後について話し合ってほしい
  • 話ができないのであれば待ってほしい
  • 子どもが安心して自分の意見を言える環境を作ってほしい
  • 子どもが健康に過ごせるよう配慮してほしい
  • 親も信頼して話せる相談相手を見つけてほしい

 

学校に行けないことで
子どもの将来に不安を感じたり、焦ったりする気持ちもあると思います。

 

でも「学校に行けない」「辛い」気持ちを出すことすらできず、自分を受け入れてもらえず苦しむ子どもも多くいます。

 

そんな子はどんな行動をするでしょう。
行き場がないと感じた子は非行に走ったり、自分で自分を傷つけたり、最悪命を断つことも想像できますよね。

 

まずは「学校に行けない・行きたくない」と
声を出してくれたことを受け入れてほしいです。

怒られるかな…
学校行きたくないなんて、許されるかな…
こんなこと言う自分なんて嫌だな…
でももうしんどいな…
悩んで悩んで、
勇気を出しての発言だったかもしれませんよね。

子どもが子どもであるうちは、
親は安心して休ませることも必要だと思います。

 

ダラダラしているように見えるかもしれませんが、学校に行けない自分を責めて苦しんでいるかもしれません。

 

結局登校できるかどうかは、本人次第です。
親が無理矢理行かせても、余計に足が遠ざかるだけですよね。
ならば、子どもが心身共に健康に過ごせるサポート
に徹することをおすすめします。

 

真面目な親ほど、子どもの将来を心配して
学校に行けない子どもを責めてしまいがちです。
しかし、それでは子どもばかりではなく親も苦しむばかりです。

 

まず親が「学校に行かなくちゃいけない」という固定概念を手放してしまいましょう。
難しいかもしれませんが、子どもの幸せのためには必要なことです。

 

 

学校に行かなくちゃ、行こうと本人が思うのを待つしかありません。
それに、学校に行かなくても生きていけます。

 

不登校は選択肢のひとつでしかない、と
長女が学校に行けなくなってから実感しました。

 

不登校を選んだから、長女は今穏やかに過ごせていて、前を向いて自分のペースで進み始めたんだと思っています。

 

そして、
不登校でも大丈夫。これでいいと腹をくくれたのは、いろんな人に話を聞いてもらったり、話を聞いたりしたからです。

 

そこで
何か違う…
本当にこれでいいのかな…
とモヤモヤしたこともありましたが、

 

 

学校の先生
市の相談員
スクールカウンセラー
児童精神科のお医者さん
不登校経験者
SNS

たくさんの人に話を聞いてもらいました。

 

たくさんの気づきがあり、安心することができました。

今不登校でも、将来自立して暮らすことは
可能です。

 

 

 

不登校になるに至る背景も
その後の生き方も人それぞれですが

不登校になってよかった。
私は今そう思います。

 

この記事を書いた人

凸凹kidsのシングルマザー。保育士1年生。イロトリドリの子ども6人(通信高1年・pansexual・ADHD・ASD17歳長女|場面緘黙・吃音中3次女|多動・感覚過敏中1長男|繊細なお調子者小4三女|ASD・多動・支援級1年次男|ASD・多動・軽度知的・療育に通う年中三男)

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