学校から帰ってくると、ゲームやスマホやタブレットで遊んでばかり。そうでなくても、最近の小学生ってめちゃくちゃ忙しかったりしますよね。習い事をしていて、帰りが7時過ぎなんていうお子さんもいます。
うちの子、家庭学習を全然しなくて困る…なんて声をよく聞きますが、その家庭学習って、子どもにとって本当に必要なことなんでしょうか。
小学生の家庭学習って、絶対にしなきゃダメ?
学校で勉強してきてるんだから、帰ってきたら遊びたいし、家では休みたいよ~。
そんな子どもの気持ちもわかります。
私個人の感覚ですが、今の子どもって本当に忙しそう。習い事に、お受験に、お手伝い。そして宿題。
私が子どもの時って、もっとのんびりしていたような気がします。
- ちゃんと授業が理解出来ている
- 宿題で復習が足りている
こんな子で、特にプラスαの学習の必要がない子は宿題で十分な気がします。
ただし、
- 授業で分からないところがあって、先に進めない
- 進学校に進みたい、中学受験したいなど明確な目標があって努力が必要
こういった場合は、学校の授業だけでは足りませんよね。そうすると、お家で勉強をすることになると思います。
家庭学習=宿題?
そもそも、小学生って学校から「宿題」を出されてきますよね。
うちの子たちが通っている小学校の校長先生の話だと、文科省が小学生の家庭学習時間の目安として出しているのが
「学年×時間+10分」。
この式で計算してみると
- 1年生なら1×1+10=20分
- 6年生なら6×1+10=70分
ということですね。
1年生なら、個人差はあるものの、宿題の量はちょうどこのくらいの時間で終わらせられる分量だと思います。
6年生なら、宿題+プラスαってところでしょうか。
学習時間の目安について、もっともっと深く掘り下げた記事はこちらです。
合わせて読んでみてくださいね。
実際は鉛筆転がしたり、消しゴムの消しカスで練り消し作ったり集中できなくてなかなか終わらないけど~。
あー早く遊びたーい。
ということは、宿題さえやっていればOKということでしょうか。この「家庭学習」に「宿題」は含めていいのでしょうか。
基本は宿題だけでOK!
学校の懇談会で先生から聞いた話だと、宿題は家で学習する習慣を身に付けるために出しているものだそうです。
だから、宿題も家庭学習のうち。
この、習慣化する。ってことがとっても大事。
お風呂だってそうですよね。
みなさん、生活の中で習慣化していると思います。入らないと気持ち悪いですよね。
だって、お風呂に入らないと、清潔を保てないから。髪や体が汚くなっちゃうし、病気の原因にもなってしまいますから。
家庭学習だって同じように、習慣化してしまえば毎日イライラすることなく過ごせます。
家でちゃんと学習する習慣が身に付けば、学校の授業も分かりやすくなります。
やっぱり、学校で1回習っただけでは覚えられません。
料理だってそうですよね。よっぽどの天才なら別ですが、初めて作る料理って、最初は人から聞いたりレシピを見ながら作ると思います。
次からはなんとなーく作れるかもしれません。
でも、ちょっと抜けてたりしますよね。たまには失敗しながら何度も繰り返し料理して身に付いていくものだと思います。
学校の勉強も一緒。繰り返し計算問題を解いたり、漢字も何度も書いたりして身に付いていくものです。
家庭学習が習慣化すれば勉強は楽になるし、テストでいい点数が取れると達成感もあって嬉しいですよね。
そして、少し難しくなっても、頑張ってみよう。という気持ちも生まれます。
宿題だけだと、早いときは10分で終わっちゃうけど…。
やったー!今日はすぐ終わったー!
長い時間学習すればいいってわけじゃありません。
繰り返しますが、習慣化するってことがいちばん大事。
宿題終わらせないと気持ち悪い~。
って思うようになったらしめたもんですよね。
宿題+αが必要な場合
- 子どもがもう少し勉強したいと思っている。
- 学習でつまずきがあり分からないところがあって先に進めない。
- 中学受験を視野に入れていてもっと深い学習をしたい。
こういった場合は、宿題だけでは足りないと思います。お子さんに合わせて、家庭学習をプラスしましょう。
いずれにしても、怒られながら嫌々やるのでは意味がありません。
勉強は辛いもの。という考えが染み付いてしまいます。
勉強ができるようになったら、学校の授業も分かりやすくなって楽しくなるよ。世の中にはお母さん・お父さんが知らないこともたくさんある。ということを日頃から伝えられるといいですね。
普段の生活の中で、親が仕事のことで勉強をしたり、本を読む姿を見せられるといいと思います。
パパは介護の仕事をしているけど、いろんな利用者さんがいるし、気持ちよく過ごしてもらうためにも日々勉強だよ。
勉強が楽しくなったら、人生も楽しくなるよ。
将来の夢を叶えるために、この学校を目指すといいんじゃないかな。
など、目的をはっきりさせて、お子さんも親御さんも楽しく学べる工夫をしていきましょう。
楽しく学習をするためのヒントを詰め込んだ記事もあります。ぜひ読んでみてください。
子どもが勉強に集中できない…と悩む人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
発達障害でない、定型発達のお子さんにも役立つヒント満載です。
- 教科書を活用した予習・復習
- 市販のドリルや問題集
- 塾
- 家庭教師
- 通信教育
など色々と家庭学習の手段はあります。
それぞれの家庭に合ったやり方を見つけられるといいですね。
宿題すらやらなくて困ってる…そんな子には?
学校から出される宿題ですら、なかなかできないと嘆く親も多いですよね。
わたしもそのうちのひとり。
- スマホやゲーム、漫画など、遊びたい誘惑が多い。
- 集中力が続かない、宿題をやりたがらない。
- 親が忙しくて宿題を見られない。
などなど原因は様々ですが、中には宿題を忘れても平気。全然恥ずかしくない。ってツワモノの子どももいますよね。
こういった子どもには、宿題をすることの必要性を伝えなくてはなりませんが…
勉強を「言われてやるもの」・「辛いもの」と思っているうちは中々手強いです。
宿題は大切なもの。と教えることも大事ですが、こういった手強いお子さんには、いったん諦めの気持ちを持ってみましょう。
といっても、やらなくていいよ。と放り出すわけではありません。
なかなか言うことを聞いてくれないと、こちらがイライラして感情的になりがちです。
かつての私がそうでした。いや、今もそうですね。
親として、子どもに宿題をやらせなければいけない。という強迫観念に縛られ、、そのうち、いつの間にか先生から注意されるから。と、子どもではなく自分の評価を気にしてしまっていました。
当然子どもには関係ないことです。感情的になって「宿題しなさーい!!」と怒っても無意味。かえって逆効果ですよね。
どんなに頑張っても出来なかったときは、連絡帳に書くなり、先生に相談するなりしてみましょう。
どうしても、我が子にとって宿題の量が多いと感じた場合は、減らしてほしいと相談するのも手かもしれません。
お子さんによって個人差はありますが、担任の先生は、クラスの全ての子に無理にならない量を出してくれるはずです。
私も先日「土曜日は午前中料理をして、午後は児童館で目一杯遊び、日曜はお絵描きに夢中で宿題ができませんでした。申し訳ありません。でも上履き洗いと部屋の掃除はしてくれました。来週は宿題も頑張るように伝えていきます。」と三女の連絡帳に書いたところでした。
そうすると、「お手伝いがんばったね!宿題も頑張ってね!」と担任の先生から返事が来ました。
意外とお咎めされないものです。
もちろん、まだ低学年だからというところもあるでしょう。
だからといって、ずーっと宿題をしないというのも困り者ですし、「宿題なんかしなくていいよ!」とも言えませんよね。
ただ、子どもにとって大切なのは家庭学習の習慣化と、楽しんで勉強ができるようになることだと思います。
宿題はそのための手段のひとつ。と割り切って考えることが必要かもしれませんね。
イライラしたら、こちらの記事も読んでみてください。
まとめ
うちの子、家庭学習をしないけど…このままで大丈夫かな?と悩む親も多いでしょう。
でも、学校の授業に追い付いていないとか、進学校に進みたいとかいう目的がない限りは学校の宿題だけでOK。と私は考えます。
勉強が楽しいと感じ、もっと学びたいと思う子は自分から率先して勉強します。歴史が好きな子だったら、自分で図書館から偉人の伝記などを借りてきて読んだり。辞典などで調べたり。
親としては、そういう風に、楽しく学習できる環境を整えてあげたいですね。
そういった場合は
- 教科書を活用した予習・復習
- 市販のドリルや問題集
- 塾
- 家庭教師
- 通信教育
などから、お子さんに合った手段を選んであげてくださいね。
こちらも参考になるかもしれません。良かったら読んでみてくださいね。
コメント