「むしばいっかのおひっこし」を読んだ感想

子どもたちと私のおすすめ本
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「むしばいっかのおひっこし」とう絵本をご存知ですか?

子どもがなかなか口を開けてくれない…、歯磨きを嫌がる。
そんなお悩みを抱えるママさんも多いかと思います。私もそのひとりでした。

「歯磨きしないと虫歯になっちゃうよ」「虫歯になったら痛いよ」なんて、言葉で説明しても、子どもはピンとこないかもしれませんね。「はーい!歯磨きする!」なんて、素直に聞いてくれる方が珍しいと言えるでしょう。

そんな強敵幼児には、絵本はいかがでしょう。

 

「むしばいっかのおひっこし」の内容

作:にしもとやすこ 出版社:講談社
ワイド版 24ページ

これ、普通に面白いです。私は大好き。

むしば一家の設定が楽しくて、お子さんも引き込まれると思います。

長女
長女

歯磨きしないとヤバイ!!

ということがよく伝わるんじゃないでしょうか。

24ページあるので、その間、じっと見て聞いていられるお子さんじゃないと読み聞かせは難しいかもしれません。

でも、ページごとの文字数はそんなに多くないです。読み聞かせ4歳くらいから、と絵本ナビで表記がありますが、2歳くらいからいけるんじゃないでしょうか。

 

↓年齢別のレビューが読めます↓


うちの1歳の次男坊も、ストーリーを理解してるかどうかは別にして、お姉ちゃんお兄ちゃんと一緒に、おりこうさんに見ている時もあります。

 

あらすじ(ネタバレ注意!)

登場人物(人じゃないですが)は、むしばきんの一家です。

一家が住んでいるお口の中は、毎日きれいに歯磨きをされているので、食べるものがなくて困っています。弱る家族たち。

そこで大黒柱のお父さんが、「もっとステキなうちに引っ越ししよう。心配するな。とうさん、結構貯金があるんだから。」と、立ち上がります。

貯金持ってるんだ…!!こんな、むしばきん一家の設定も笑えますよね。
そして、むしば不動産に駆け込む一家。

そこで、「甘いもの食べ放題・歯磨きの心配がない」ステキな物件を紹介されます。

不動産のおすすめのおうちに引っ越しした一家。

そこはむしばきんにとっては天国のようでした。

毎日美味しいものを食べ、歯磨きもなくって住み心地のいいおうち。一家はどんどん元気になりました。

歯磨きのせいで弱ってしまった親戚のおじさんもやって来て、一緒に住むことになります。さらに、どんどん大きくなるむしばきん御殿。

お父さんは屋上や、トレーニングルームまで作ってしまいました。セレブの大豪邸のようですね。

そして、パーティーを開いて大騒ぎする一家。ズキンズキン。歯は真っ黒。

虫歯だらけになって痛みます。
お口の主の女の子がとうとう耐えられなくなって歯医者さんに行きました。

そして、むしばきん御殿、要するに歯を引っこ抜かれてしまいます。

「ひぇ~!!地震だ!こりゃ大きいぞ!」
「みんな、つくえの下に隠れなさい!」

「ひぇ~!!」

むしばいっかは大パニックです。
引っこ抜かれたおうちを見ながら、一家はどんどんガックリと肩を落としました。

「引っこ抜かれたお家では、むしばきんは生きていけないんだよ。生き物の口の中でなくては…」と、お父さん。

そこで、むしば不動産の人が
「そんなにガッカリしないで下さい。歯磨きされない家は、他にいくらでもありますから!」と、声をかけ、一家はまた、次のおうちへと引っ越しをします。

歯磨きされないお家はたくさんある。そんな話も、妙にリアル。うんうん、長女のお口もそうだよね?

お引っ越しをした一家。そこもまた、むしばきん一家にとっては夢の物件でした。
今度は親戚みんなで暮らせるように、御殿を大きくしてマンションにリフォームします。
そして、読者に
「ねえ、あなたのお口の中は大丈夫?」
と語りかけて、お話は終わります。

 

我が子に親しまれてる絵本

ユニークなむしばきん一家を主人公にしたお話。
何度も読んでいると、慣れてきて、家族のキャラクターに合わせてセリフの言い回しも表情豊かになってきます。
威厳のあるお父さん、
マダムのようなお母さん。
しめくくりの「ねえ、あなたのお口の中は大丈夫…?」
というところを、怪談風に読むとゾゾーッとしますね(笑)
やばい!歯磨きしなきゃ!って気持ちを誘います。
上の子3人は、この本の読み聞かせが上手。
下の子たちも、お姉ちゃんお兄ちゃんが読んでくれると食い入るように見ていますよ。

 

この本を買ったきっかけ

購入のきっかけは、歯磨き・歯医者さんの定期健診を嫌がるうちの長女。

三女はオモチャ代わりに歯ブラシを口に入れていたので、歯磨きスタートのハードルは低かったのですが、対して手強かったのは長女。

こちらから「歯磨きするよ~」と働きかけると大抵逃げるし、なかなか口を開けてくれませんでした。

長女が保育園児の時のクリスマスプレゼントの一冊として我が家にやって来たので、かれこれ6、7年選手になるでしょうか。

それから、長女が自主的に歯磨きと歯科健診に行ってくれるようになるまでに1年ほどかかりました。

歯医者さんの優しく粘り強いお話と対応もあったので、この本が歯磨き嫌いの子に速効性がある!効果てきめん!と断言はしにくいですが、妹弟たちにずーっと引き継がれて、現役で読まれています。

楽しく読めて、自然に歯磨きの必要性が学べるのでおすすめですよ。

 

 

まとめ

歯磨き嫌いのお子さんに歯磨きの大切さを伝えるのに絵本はいかがでしょうか。

私のおすすめは、にしもとやすこさんの「むしばいっかのおひっこし」です。

楽しい物語と絵で伝えることによって、自然と「歯磨きしたい!」と思わせることができるかもしれませんよ。

 

この記事を書いた人

凸凹kidsのシングルマザー。保育補助員。R5年度後期の保育士試験受験予定。イロトリドリの子ども6人(不登校・pansexual・ADHD・ASD16歳長女|場面緘黙・吃音中2次女|多動・感覚過敏小6長男|繊細なお調子者小3三女|ASD・多動・療育に通う年長次男|ASD・多動・療育に通う年少三男)

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