出産経験のある方なら、1度は「ベビーマッサージ」という言葉を聞いたことがあるかと思います。でも、やり方はどうするの?と聞かれると、「えーっと…」ってなりませんか。
そういう私も、産院、子育て支援センター、保育園。身近のあらゆるところでベビーマッサージを行っているところを目にします。
日々の育児家事に、おんぶにだっこで肩と腰がバッキバキ!むしろ、私がマッサージしてもらいたいよー。って、思いますよね。
でも、筋肉のコリをほぐす大人のマッサージと、ベビーマッサージは目的が違います。
ママと赤ちゃんの癒しのために、ベビーマッサージ、始めてみませんか。
ベビーマッサージのメリット
ベビーマッサージは、親子のスキンシップのひとつの方法ととらえましょう。
もちろん、マッサージをするといいこといっぱい。
- 皮膚刺激で、感覚と免疫力アップ
- 脳の活性化
- 血行促進
- お通じがよくなる
- 「愛されてる」「認められてる」自己有能感を感じられる
- 単純に、気持ちいい。
などなど。
けれど、触られるのが苦手な赤ちゃんもいますから、嫌がるようなら無理強いはしないでくださいね。
ママと赤ちゃんがうれしい・楽しいのがポイントだよ。
また、触られて気持ちいいところと、嫌だと感じるところも個人個人で違いますよね。
うちの長男はお腹のくるくるマッサージが好きですが、次女と三女は苦手です。
だって、こしょばいんだもーん!
お腹よしよしせんでー!
感じ方もそれぞれ。個性があって面白いな~って思います。
三女はあんまりマッサージ好きじゃないんですけど、私のお腹の上に乗っかってきたり、手を繋ぐのは好きなので、夜はくっついて寝てます。
手と肌が触れあうことで赤ちゃんだけでなく、ママにもうれしい効果があるんです。
- 赤ちゃんへの愛情を確認できて、やさしい気持ちになる。
- リラックスできる。
- 普段からよく触れることで、赤ちゃんの小さな変化にも気づきやすくなる。熱っぽい?お腹が張ってる?など。
産院や、自治体や園の子育て支援センターで、ベビーマッサージを行っているところもたくさんあります。
そういったところで、講師やお友だちと一緒にベビーマッサージを楽しむのも良いですし、お家で毎日の習慣にすることもおすすめします。
家事が一段落すタイミングと、赤ちゃんのご機嫌との兼ね合いもあるし、毎日は難しいよ!というところもあると思います。うちもそんなもんです。
出来る時に肩肘張らず。たった2、3分だっていいんです。
気楽に初めてみてくださいね。
講師に教えてもらったり、本などのマニュアルもありますよね。体験したり、読んでみて、そこから始めるのもいいですね。
けれど、ベビーマッサージは、赤ちゃんとのスキンシップのひとつです。難しく考えることはありません。
背中をさするのもマッサージ。頭よしよしもマッサージです。
うちの次女と長男は、寝る前のマッサージが大好き。もちろん私も。幸せなひとときです。
三女は、どっかに足をぶつけて痛いときや、きょうだい喧嘩をして泣きわめいた時に、声を出して歌ったりしながらマッサージをすると落ち着きます。
長女にはする機会が減ってしまったけど、ふと思い立ったときにおやすみのマッサージをするときもあります。
ベビーマッサージはいつから始められる?
特に決まりはありません。
ベビーマッサージは、生まれてすぐから始めることができます。
しかし、赤ちゃんとママの負担にならないよう、初めは腕と手だけ。脚だけ。おしりだけ。など、部分的なマッサージから始めましょう。
全身のマッサージは、赤ちゃんの機嫌や体調と相談しながら、生後1ヶ月を過ぎた頃を目安として始めてくださいね。
教室で行うベビーマッサージは、赤ちゃんの安全を考慮して、2、3ヶ月から参加可能にしているところが多いようです。
ベビーマッサージに必要なもの
これだけは準備しておきたい。アイテムと必要事項をお話しします。
マッサージオイル
プルプルスベスベに見えても、赤ちゃんの皮膚は大人の1/2の薄さ。とてもデリケートなんです。
摩擦の刺激を防ぐため、オイルは必須です。水仕事で頑張っているママの手。毎日忙しいママの手。カサカサになっていませんか?
そんなママの手を労って癒してあげる気持ちも込めて。
このささくれも埋めてやるんだ~。
手が乾かないよう、うるうるにしてからマッサージをしましょう。
マッサージ専用のオイルがあります。天然素材100%で赤ちゃんに優しく作られています。
使い心地のよいものを選んでくださいね。
バスタオル
裸にするときは、バスタオルなど。男の子の赤ちゃんは、おしっこがピューッと飛んでいったりしますよね。
防水シートなどあると安心かもしれません。
そうは言っても予想しない想定外のとこに飛んでいったりするんですが(笑)
次男のマッサージ中、完全に油断してて、右腕と服にピューッ。なんてこともありました。
お部屋の環境を整える
特に赤ちゃんを裸にするときは、寒くないようにしましょう。室温25度が目安です。
そして、できるだけ静かなお部屋で。
好きな音楽を流すのはいいですが、それよりも赤ちゃんはママの声が大好きです。ママの歌や語りかけがしっかり聞こえるくらいにしておきましょう。
ベビーマッサージの基本の手順は?
基本は、内側から外側に向けてマッサージします。リンパの流れですね。
寝返り前の赤ちゃんには、優しく撫でるように、マシュマロタッチを意識しましょう。1秒間に5cmくらいを目安に指を進めるといいかと思います。
各部位を2、3回くらい、繰り返してマッサージします。
- オイルをママの手に出し、よくなじませます。こすりあわせて暖めるといいですね。
- マッサージの初めの合図をします。「マッサージするよ~」と声をかけて、お顔をなでます。
- まずは腕か、足から。左足から始めると心臓に負担がかからないそうです。付け根から外側に向けてマッサージします。体裁赤ちゃんには、腕や脚を広げすぎないよう気を付けましょう。
- 次に、腕から始めた方は手のひら。脚から始めた方は足の裏。指を1本1本マッサージして、ママの指で、手のひら・足の裏をもみもみします。
- お腹のおへそ周りを、手のひらで「の」の字を書くようにマッサージします。
- うつ伏せに出来る赤ちゃんならうつ伏せにして、背中をマッサージします。上から下に撫で下ろすように。泣いている子を抱いて背中をよしよし、よくしますよね。これは大人にも言えることで、背中のマッサージは、「大好きだよ」「大丈夫だよ」「頑張ったね」の無意識のメッセージになります。お風呂でお父さんの背中を洗い流すような感じですね。私もよく子どもに背中を洗ってもらいます(笑)。気持ちいいです。
- おしりのほっぺと仙骨のあたりを、円を描くようにマッサージします。
- 肩甲骨の周りをくるくるとマッサージして、肩から腕を撫でます。
- 背中側を、首から足にかけて撫で下ろします。これで仕上げです。
- 終わりの合図をします。抱っこして、背中を「トントン」して「おしまいだよ~」と声をかけるといいでしょう。
マッサージ後は新陳代謝があがるので、水分補給をしましょうね。
あまり長くなると、赤ちゃんも疲れちゃうので、10分から20分くらいを目安にしましょう。
ベビーマッサージの注意点!!
こんな時は、ベビーマッサージは避けましょう。
- お腹いっぱいミルクやおっぱいを飲んだ直後
大人と一緒です。食事の直後は体と内蔵はお休みさせますよね。
- 皮膚疾患があるとき
- 熱があるとき、体調不良のとき
- 予防接種48時間後
- 機嫌が悪いとき
ママと子どもが楽しくふれあうための、マッサージ。赤ちゃんが嫌がるのを無理にするのは本末転倒です。
ネットでベビーマッサージを調べていると、過去に死亡事故がありました。
でもこれは、首をひねるなど無理な負荷を加えたことによる事故だったようです。
何度も言いますが、ベビーマッサージは親子のスキンシップのひとつ。無理な力は加えないよう、ママと赤ちゃんが気持ちいいと思える範囲内で行ってくださいね。
オススメ!音脳リズムマッサージ
うちの子たちが通ってる園の子育てサロンで、「音脳リズムマッサージ」の出張レッスンが年に2、3回あります。
これオススメなんだよね~。
音脳リズムマッサージとはなんぞや?
ざっくり言うと、音楽やリズムと絡めたマッサージです。
音楽といっても、プロの演奏や歌とか、そんな難しいスキルは必要ありません。私も歌へたです(笑)
日常生活に溢れている音。
鳥や犬などの鳴き声、
風が木の葉を揺らす音、
電車が通る音、踏切の音、
鍋のグツグツ煮込む音、
ママや家族の声、
そういったものに耳を傾けて、感覚を研ぎ澄ませる目的の活動です。と、私は解釈してます。
脳が活性化されそうとか、そんな難しいこと抜きにして、単純にいきいき楽しめますよ。
赤ちゃんには、TVとかの電子音ばかりでなく、優しい音にたくさん触れさせてあげたいですよね。
うちの次男も大好き♪
先生の言葉をお借りすると、無理な言葉かけはいりません。
ママがありのまま感じて、楽しんだり、ワクワクしたり、気づいたときは伝えられたらそれで十分なんです。
「お腹すいたねー。」「すずめが泣いてるね。」「かわいいね。」「お花がきれいだね。」
とか、きっと、無意識に伝えてることがほとんどですね。
私たちが思うよりもずっと、子どもたちはよく見ていて、吸収していて、みるみる成長しています。
まずは、何よりもママが楽しめることが大切。
うちの次男は、先生にレッスンで教えてもらった歌が大好き。
準備が出来たら、恥ずかしながら、うちのマッサージの様子を動画でお伝えしたいと思います。
きっと、「あ、こんなんでいーんだ」ってハードルがぐんと下がるはずですよ(笑)。
まとめ
ママと赤ちゃんのスキンシップにおすすめのベビーマッサージ。
- 赤ちゃんの機嫌が良く、体調の良いときに
- お部屋の環境を整えて
- ママの手をオイルでしっかり潤して
- 基本はリンバの流れにそってマッサージ
- 終わったら水分補給
難しい知識は必要ありません。気楽に楽しみながら始めてくださいね。
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