感情的になって、物を投げたり、よその子を叩いてしまったり…。気持ちを上手にコントロールできない子どもにはよくある話ですよね。大人でもついついカッとなって言い過ぎちゃった、とか、あんなことしなきゃよかった…と後悔することはあるでしょう。
そんな「怒り」と上手に向き合うための技術、アンガーマネジメント。小5の長女と小3の次女が、学校で教わってきたようです。
アンガーマネジメントが出来ると、そんな失敗が減らせてコミュニケーションが円滑になり、自分の気持ちも楽になることが期待されます。覚えておいて損はないスキルですよね。
長女と、次女が学校でアンガーマネジメントを教えてもらった様子を覗いてみますね。
「怒り」と上手に付き合うには?
- 自分がどんな時に「怒り」を感じるのか知る→アンガーログ
- どうしたら気持ちが落ち着き、「怒り」が静まるのか知る
→有効と言われているのは、
- 深呼吸
- カウントアップ
- 自分への声かけ
「怒り」は「喜怒哀楽」のうちのひとつですよね。人間にとって大切な感情のひとつです。無理に「怒り」を抑える必要はありません。「怒り」の何が良くないのかって、我を忘れて誰かを傷つけたり、何かを壊してしまうことですよね。また、「怒り」に心を支配されると冷静に考えられなくなる恐れもあります。
私の家族にもカッとなると行動にブレーキをかけられないってタイプの人がいます。大声で怒鳴って暴れるんですよね…。家のふすま破ったり、扇風機投げて壊したりしました。臨床心理士でスクールカウンセラーの先生に相談したら
何かおまじないを決めておくといいかもね。これなら投げても殴ってもいいよっていうクッションを出すとか。
いつでもすぐにクッションを出せる状態にする、ってのは難しいですが、「自分はキレやすい」ということと「キレると良くないことがある」「落ち着くのに有効な方法」ということを知っておくのは大切なことですよね。
【学校でアンガーマネジメント】長女のプリント発見!
こういった技を、学校で教えてくれるって、ちょっと嬉しいです。
私が子どもの頃、こんな授業ってあったかな~。覚えがないな―。
長女は、あまり学校でどんなことがあったかとか話す方ではありません。
連絡帳・お便りチェックをするためにランドセルの中を見ていたらこんなプリントを発見。
興味津々で読み進めました。
どんな時に怒りを感じる?
なになに?自分の怒りの温度を測ってみよう、だって?
あなたはどんな時に怒りを感じますか。ですって。なるほど。どういう時に自分がカッとなるのか、知っておくんですね。
これがいわゆる、アンガーログ。どうしてそんな気持ちになったのか、自分はどうしたいのか、分析することで、怒りを冷静に見つめることに繋がります。
イライラしてないときの温度を0度、怒りが爆発するときの温度を100度として、温度計の絵に色を塗っています。
- ケース1:今から勉強しようと思っていたのに、親から「勉強しなさい」と言われた。→約18度。
あるあるだよね~!
- ケース2:授業中、周りの人の声が大きくて、先生の声が聞き取りづらい。
- ケース3:友達から、自分の悪いところを面と向かってはっきり言われた。→約5度
- ケース4:自分が大雪にしていたものを、自分の不注意で壊してしまった。
- ケース5:親と前から約束していたのに、それを守ってもらえなかった。→約3度
- ケース6:自分はちゃんと列に並んでいたのに、友達が割り込んできた。→約8度
- ケース7:自分は悪くないのに、先生から誤解して叱られた。→約20度
意外と、沸点高いなぁ。という印象でした。瞬間湯沸し器のティ○ァールみたいに、すぐ、ピー!!と怒っちゃう人っていますよね。昔の旦那がそうでした。
でも、そういえば、私は長女によく
また、台所で遊んでー!!
出しっぱなしー!やりっ放しー!!
てな感じで怒ってるけど、長女本人は、ぽけーっとしてしてるなぁ。ムスーっとした顔をすることはあっても、長女が火のついたように怒るところって見たことありません。
そう考えたら、すごいわ、長女。
なんか、ごめんね。長女…。
あ、でもでも、ケースによります。「長男がおしり触ってきたときは?」と聞いてみたら、
100度!
あっというまに沸点到達でした。
では、カッとなったとき、「あんなことしなきゃ良かった…」なんて、思わぬ失敗を防ぐためにはどうしたら良いのでしょうか。
怒りと上手に付き合おう
まずは王道、「深呼吸」。道具も準備も何にも要りません。すぐ出来るテクニックです。
あまりに簡単で拍子抜けでしょうか。深呼吸と侮るなかれ。私もリラックスのために毎日の習慣にしています。
この記事で書いてるので見てみてくださいね。
まず、息を吸います。ムカムカする気持ちをすーっと吸い込んじゃう感じで。
そして、ゆっくりと吐きます。吐く方に意識を置いてください。怒ったり、力が入っている時って息を吸うほうが多くなります。逆に、息を吐くと力が抜けてリラックス出来るんですよね。
吸う=4秒なら、吐く=8秒を心の中で数えてやってみてください。肩の力がすっと抜けていくのを感じられると思います。
次は、カウントアップです。
プリントには、「心の中で5以上数える」とありますね。怒りが沸騰して、ピー!!と沸きあがった状態のピークって、6秒と言われています。
つまり、この6秒をやり過ごすことが出来たら、怒りに任せた衝動的な言葉や行動を防ぐことが出来る、というわけですね。
もちろん、頭に血が上っているときに数を数えるというのは最初は難しいかもしれません。だからこそ、普段から意識していて、練習しておきたいですね。いざという時に「深呼吸!カウントアップ!」と思い出せるように。
3つめは、自分への声かけです。
心を落ち着かせるおまじないみたいなものですね。これは何でも、自分の好きなもので良いんです。
長女は「SU☆TE☆MA☆SI☆TA(捨てました)」と書いてありますね。これ一見意味不明ですよね。実は、子どもたちがYouTubeで大ウケしてた動画のネタだそうです。
しょーもないですが、素晴らしいじゃないですか。みんなで笑ったことを思い出して、怒りなんてどっか行ってしまいそうです。負の感情を捨てた!とも繋がりそうですしね。
【学校でアンガーマネジメント】深呼吸の練習をしてた次女
私がスクールカウンセラーの先生との相談日に「次女ちゃん3年生ですか?今さっき、私が授業でアンガーマネジメントの話をしてきたところなんです」と教えてくれました。
その日の下校時間、深呼吸をしながら家に帰って来た次女。
先生に教えてもらったことを実際に忠実にやってるんだな~。
と、微笑ましく思ったのでした。
まとめ
「怒り」も、人間にとって大切な感情のひとつです。
怒っちゃダメ、ということではありません。怒りに任せて、相手を傷つけたり、物にあたったり、あとで後悔することのないように「怒り」とうまく付き合っていくためのテクニックがアンガーマネジメントです。
長女と次女は
- アンガーログ
- 深呼吸
- カウントアップ
- 自分への声かけ
を学校で学んできました。あなたの生活にも取り入れてもらえたら、そして少しでも役に立てれば嬉しいです。
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