夫と離れようと思ってます。
長女がお世話になっている児童精神科の先生に
いきさつを話したら
「カサンドラ症候群だね」
と言われました。
カサンドラ症候群??
言葉はどっかで見聞きした気がするけど…
意味は知らないです。
と答えると
先生は手元のスマホでささっと検索して、
画面を見せて説明してくれました。
あーまさに私の今の状態ね!
と腑に落ちました。
カサンドラ症候群を知った私が、自分と家族の幸せのために何を考えどんな行動をするのか、このブログで整理して綴っていきたいと思います。
【離婚?別居?修復?】カサンドラ症候群になった私の選択は
今、私が描いているシナリオはこうです。
- まずフルタイムの仕事を探す
- こっそり準備資金を貯める
- 引っ越し先を探す
- 離婚届と置き手紙を用意して、子どもたちを連れ家を出る
↑今ここまで済み↑
私が家計を握っているからできる作戦です。
夫は
家にどれくらい収入があり
何にいくら支出があるのか
全く理解していません。
お金の管理丸投げなのが、ここにきて助かった…
同棲1年、結婚して15年。
その間に6人の子どもが生まれ、生活を共にしてきました。
離れた方が楽かな…
役所に離婚届を取りに行こうかな。
でももう少し一緒に頑張ってみよう。
私も夫も成長してる。
そんな風に思うことが幾度もありました。
しかし、モヤモヤが溜まり、とうとう溢れ出して
もう無理だ。
と、夫と離れるための行動を起こすことに
決めたのです。
決断に至った経緯
離婚に踏み切る決断をしたのは、
これ以上、一緒の生活を続けるのはしんどい。
そう思ったからです。
夫は子どもの頃に多動の診断を受けています。
結婚の話が出た時に、義母からそう伝えられました。
多動って何だろう。
ネットで検索をすると、一番上に
「ADHD」「発達障害」
という言葉があがってきました。
これが、私が発達障害という言葉を知ったきっかけです。
説明文を読み進めてみると
確かに、一緒に過ごしている中で
思い当たる特性はいくつもありました。
でも、私は当時夫と離れるなんて考えられませんでした。
彼といると幸せだと思ったからです。
私にはないユーモアで
私を笑わせてくれて
友達・仲間思い
子どものように純粋
そんな彼が好きでした。
今も嫌いになったわけではありません。
彼を責めるつもりもありません。
ただ、私が一緒の生活を続けることに疲れた
それだけのことだと思っています。
家事育児を全くせず
自分のやりたいことを優先
子どもやこちらの都合は関係なく
自分が相手をしたい時に子どもにかまってくる
まさにでかい長男…
いや、子どもより子どもかも…
そんな不満が積もり積もったこともあるし
仕事・家事・育児をしながら
夫の身の回りのことや仕事の送り出し。
地域や学校・園の役員仕事は夫の分まで私がひとりで担い
夫が少しでも気持ちよく過ごせるように気をつける
そうやって頑張り続けることは
もうやめようと思いました。
決断に至ったきっかけは、うちではよくあるトラブルです。
夫が観ていたDVDが
子どもの声や生活音で聞こえないと怒り、
居間のテーブルをひっくり返し
壁を殴って穴を空けました。
このようにキレて物を壊すのはよくあることです。
全然内容が入ってこん!!
映画もゆっくり観られんのか!!
ただ、
こうなるだろうと予想してたので
私は前もって
今はDVDを見ないでほしいと念を押していました。
(皆が集まってバタバタする夕食の準備時〜お風呂の時間帯)
それに、末っ子が夫の剣幕に怯えて大泣きしているから
やめてほしいと反論しました。
だから今は観ないでって言ったよね?
子どもたち怖がってるからやめて
そしたら
口ごたえするな
と言われたんです。
その瞬間
あ、もうダメだわ
と思いました。
いや、口ごたえじゃないし
と言ったところでお義父さんが間に入り、
お互いその場を離れましたが
しばらくして
3000円。
出かけてくる。
俺はさんざん我慢した。
子どもが騒いだ時も
ドライヤーかけた時も。
イライラしてるのに
口ごたえされて余計腹が立った。
…そう。ごめん、もう私も無理だわ。
財布の中に15000円入っていたので
当分帰ってきてほしくないという気持ちで
10000円渡しました。
夫が黙って受け取り
出ていった後に
すぐ近くで三女の宿題を見てくれてた義母が
「あーさん、ごめんね。」
と言いました。
いえ、いいんです。
義母も夫も責めるつもりはないので、
心からそう答えました。
「あんたが選んだ人やんね。」
はい。でも、もう無理ですわ。
今度こそ出ていこうと思う
すると義母は
「自分の息子が悪いから、出て行くことに関しては何も言わない」
と言ってくれました。
さらに、一部始終を見ていた三女が義母に
パパ置いて引っ越そう
とぼそっと言ったそうで、
それを聞いて私の気持ちも固まりました。
目指すのは自分と家族の幸せ
別室で騒ぎを聞いていた長女と次女にも
子どもたちを連れて家を出ようと思うと伝えたら
うん。それがいいんじゃない
別にいいよ
と言ってくれました。
ただ、長男だけが
家を出たくない。この家がいい
と言っています。
長男は今回のようにキレたパパから殴られたことがあり、
日頃から「暴力振るう親。パパ嫌い」とよく言っていました。
それでもこの家がいいって言うんだと意外に思って
本当はパパのこと好き?
と聞くと、答えを詰まらせました。
胸が痛みます。
私も、夫のことが嫌いになったかと言われれば
そうではありません。
何度も言いますが
私が夫と一緒に生活するのに疲れた
それだけのことだと思っています。
子どもが癇癪を起こして物を投げたり
上の子が下の子を注意するときに
怒鳴りすぎだとか
平手打ちしたりするのを見る度に
夫の影を重ねてしまいます。
もっと早く決断すれば良かった、
そう思う一方で
一緒に幸せに過ごしたかった、
変わってくれればいいのに
という気持ちもどこかであります。
でも、今は
とにかくもう疲れた、
これ以上夫に気を遣って生活したくない
自分をもっと大切にしたい
それが1番大きいです。
だから夫と離れよう。
そう思っています。
幸い、新しい仕事はすぐに見つかりました。
今は賃貸の物件をいろいろと見て検討しています。
次女には申し訳ないけれど、彼女の学資保険を崩しました。
新居の資金に充てるつもりです。
離婚が成立したら、
今までのように義両親を頼れなくなるでしょう。
大変な生活になることは目に見えています。
でも、子どもたちにとっておじいちゃんおばあちゃんであることは変わりません。
そう義母に伝えたら、頷いてくれました。
私にはもう実親がいないので、なおさらです。
そもそもカサンドラ症候群って?
カサンドラ症候群とは、パートナーや家族などが発達障害の一つであるアスペルガー症候群(ASD)のために、コミュニケーションや情緒的な相互関係を築くことが難しく、アスペルガー症候群の人の身近にいる人に不安や抑うつなどの心身の不調を来す状態のことを言います。
義母から聞く限り、夫はASDの診断は受けていないようですが
子どもの寝かしつけの時に起こして遊んだり
自分の気が向いた時に、子どもを自分の行きたいところへ連れていって遊ばせたり
子どもが体調悪くて夜泣いているのにキレたりするのを見ると
特性がありそうです。
今回、話を聞いてくれた長女の主治医によると
純粋で、真面目で、誠実。
そんなところを愛せれば
いいんだけど
妻はお母さんとしてどんどん進化していくのに
夫はいつまでも子どものままだから
パートナー・家族としてやっていくのが
辛くなってしまうんだよね。
こちらが求めている父親の姿とどんどん離れていって
…あーもうまさにその通り!
…今の私、そんな状況です!
語源となったギリシャ神話のカサンドラは、
太陽神アポロンに呪いをかけられ
カサンドラの話を誰も信じなくなってしまいます。
そんな彼女のように、周りからは理解されづらいのもカサンドラ症候群の特徴のひとつとして挙げられます。
ASDの人は一見、真面目で仕事ができる人が多かったり、また、カサンドラ症候群そのものの認知度が高くないので、どうしてそんなにも悩んでいるのか解りにくいのでしょう。
私の夫も、職場では積極的に動き、とてもいい人で気が利くとよく言われています。
まとめ
でも、私はお医者さんから
カサンドラ症候群だね。
と言われたことで
自分の気持ちの整理がついたし、
同じような悩みを抱えている人がたくさんいることを知りました。
カサンドラ症候群は、病気の診断名ではなく
ただ、発達障害・もしくはグレーゾーンのパートナーなどとの関わりによる心身の不調の状態を指す言葉です。
病気ではないと言われればそれまでですが、
心身に不調をきたしていることは確かです。
ネットの掲示板やSNS、ブログを見てみると
カサンドラ症候群により
うつ病を発症したり、体の具合も悪くする人が
たくさんいることがわかります。
私は幸い,そういった症状は現れていませんが
悩み苦しんできました。
夫が暴れるのは、自分の配慮が足りなかったせいだ
と自分を責めていた時期もありました。
もっと私が気をつけなければ、我慢しなければ
と思っていました。
でも、これ以上は無理だと思い至りました。
きっと、私や子どもたちまで壊れてしまいます。
私は、
子どもたちと一緒に心穏やかに健やかに過ごすために
そして自分をもっと大切にするために
夫と離れる道を選びました。
でも、離れるつもりの夫や義両親にも
幸せになってほしいと願います。
綺麗事かもしれませんが、
嫌いになったわけではないし
子どもたちもきっとそうだと思います。
幸せになるための準備と努力を、これから始めます。
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