小学校入学式での保護者代表挨拶!失敗しないコツと例文紹介

子どもの行事
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小学校の入学式に付き物の「保護者代表挨拶」。

しかし、人生で何回もあることではありませんし、経験者も限られていますよね。挨拶をすることになったけれど、どうしたらいいの?何を言ったらいいの?と頭を抱えてはいませんか?

私も3番目長男の入学式で保護者代表挨拶をする機会がありました。ドキドキしましたが、何とか無事に済ませることができたので、実際に私が読んだ例文と、体験談から失敗しないコツを紹介したいと思います。参考になれば嬉しいです。

 

これで失敗なし!保護者代表挨拶の基本形

入学式の保護者代表挨拶は、主に入学式を開催してくれたことへの感謝の気持ちと、これから始まる小学校生活での支援のお願いを伝えるものです。まずは構成を作ってみましょう。

思わぬ大役を仰せつかった私ですが、別にすごいことでもなんでもなくって。うちの子どもたちが通う小学校は児童が少ない上に、我が家は子どもが6人いるので必然的に役員をする機会が多いだけです。

実際に保護者代表挨拶をすることが決まった時、私はまず

あーさん
あーさん

何を話したらいいんだろう?汗

と思いました。そこで恥ずかしげもなく、新入生説明会さなかの保護者の皆さんの前で「挨拶のひな形みたいなのって、なんかありますか?」と先生に聞いたんです。

過去に読まれた式辞用紙を保管している学校もあるようですが、うちの子たちが通う小学校は受け取っていないそうです。というわけで、教務の先生が、昨年度に録画していた入学式の保護者代表挨拶の部分を親切にDVDに焼いて下さいました。

あーさん
あーさん

言ってみるものだね。

すでに1番目長女と2番目次女が入学しているので、入学式も2回参加しているはずなんですが、保護者代表挨拶なんてほとんど記憶にないんです。挨拶する方は緊張するけど、そんなものですよね。入学式は子どもが主役だし、式の最中だって自分の子どもを見るので精一杯です。

とは言っても、式の雰囲気をぶち壊すわけにはいかないし、我が子に恥ずかしい思いをさせるわけにはいきません。

あーさん
あーさん

一応代表として挨拶するんだし、しっかりやらないと!

長男(こざる)
長男(こざる)

ママがんばれー!

子どもたちが寝ている早朝にDVDを見て、昨年度はこんなこと言ってたんだ、こんな風に挨拶するんだなっていう雰囲気を掴んで、ネットで挨拶の例文を調べてせっせと準備しました。

以下に構成の例を挙げますので参考にしてみてくださいね。最初と最後以外は固定ですが、それ以外は順番を入れ替えてみてもいいかなと思います。

先に型を作ってパズルのように言葉をはめていくと、失敗のない挨拶文ができあがるでしょう。

ちなみに、私が利用した式辞用紙はシンプルなこちらです。

保管しておく方には、お祝いムードもあって可愛らしい桜柄もおすすめですよ。

 

1.自己紹介

普通に挨拶をするときも、まずは名乗りますよね。いきなり話し始めて「で、お前誰やねん!」って突っ込みを入れられないよう自己紹介から始めましょう。

私の場合は、司会の先生から

先生
先生

ここで保護者を代表して、○○さんから挨拶をしてもらいます。○○さん、お願いします。

と名前を言ってもらえるので

  • 誠に僭越ではございますが、保護者を代表して挨拶をさせていただきます。

という一文にしました。

その他のパターンとして

  • 只今ご紹介に預かりました、〇〇でございます。
  • 〇〇と申します。甚だ僭越ではございますが、新入生の保護者を代表してご挨拶をさせていただきます。

というものがあります。色んな例文を見ていると、結構な頻度で「僭越(せんえつ)」という言葉が出てきていますね。意味を辞書で調べると「身分不相応なことをして申し訳ありません」というニュアンスで使われる言葉のようです。

小学校の入学式は小さい子どもが多くいますよね。このような難しい言葉は使わない方が良いかなとも思いましたが、「出しゃばってすみません~」という私の気持ちにぴったりな言葉だと思って、使うことにしました。

 

2.お祝いの言葉

お祝いの場なので、子どもたちへ保護者代表として「おめでとう」のメッセージも伝えます。新しい生活を思わせる、春の季節ならではの言葉も入れると明るく素敵な印象になるでしょう。例えば

  • 校庭の桜もきれいに咲いて、皆さんの入学をお祝いしてくれているかのようです。
  • 春の訪れを感じるこの佳き日に、

といった感じの言葉があると思います。地域によっては開花が終わってしまっているところもありますが、桜は入学式にぴったりのモチーフですよね。

 

3.お礼の言葉

保護者として、入学式の準備や開催をしてくれた先生と在校生、お祝いに集まってくださった来賓の方々へのお礼を伝えます。

  • 本日は、このような盛大な式を催していただき、誠にありがとうございます。
  • 諸先生や在校生の皆さん、本日はこのような盛大な式を催していただき、ありがとうございます。また、ご来賓の皆さまには心温まるご謝辞をいただき、心より感謝申し上げます。

 

4.お願いの言葉

これからお世話になる学校の先生や、在校生へお願いを伝えても良いかと思います。小学生になると、学校の中だけではなく地域の方々にもお世話になる機会もあります。私たちの子どもをどうぞよろしくお願いします。という気持ちを伝えましょう。

 

5.締めの言葉

最後に締めの言葉と、年月日、名前を読み上げます。

  • 以上をもちまして、保護者代表の挨拶とさせていただきます。令和〇年〇月〇日 保護者代表〇〇〇〇
  • 簡単ではございますが、これをもちまして保護者代表の挨拶とさせていただきます。本日は本当にありがとうございました。令和〇年〇月〇日 保護者代表〇〇〇〇
  • 最後になりますが、〇〇小学校の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。令和〇年〇月〇日 保護者代表〇〇〇〇

といった感じですね。

 

入れてはいけないNGワード

うっかり使って恥ずかしい思いをしないように、小学校の入学式挨拶にふさわしくない言葉も知っておきましょう。

  • 「父兄」

→ひとり親の家庭の子もいるため。

  • 「五体満足な体を表す言葉」例えば、「元気な足で登校してほしい」とかですね。

→体に何らかの障害を持つ子もいるため。

あーさん
あーさん

色々な環境の子どもがいます。誰が聞いても嫌な思いをしない様に、そういったことに配慮しないといけないということですね。

  • 堅苦しく、難しい言葉

→NGというほどではありませんが、小さな子どもも聞いているので、分かりやすい言葉を心がける方がベターです。

 

挨拶文は適切な長さで

挨拶は短すぎても手を抜いた感が出てしまいますが、長すぎても聞いている方が疲れてしまいますよね。挨拶はどのくらいの長さにしたらちょうど良いと感じるのでしょう。

式の構成や規模にもよりますが、1分半から2分くらいであれば、短すぎず聞いている方も苦にならないと感じました。挨拶文ができたら、1度は実際に声を出して読んでみると良いですね。そして時間を計ってみましょう。

校長先生や来賓の方が、大事なことはしっかりガッツリお話してくれますよね。繰り返しになりますが、保護者からは、入学式を催してくれたことのお礼とこれからお世話になりますということをさらっと伝えるくらいで良いでしょう。

私は、それにプラスして保護者ならではの気持ちを述べさせてもらいました。

 

実際に読みました!基本形をもとにした例文

2年前のことですが、私が長男の入学式で読んだ保護者代表挨拶をここで紹介します。

 

(1.自己紹介)

誠に僭越ではございますが、保護者を代表して挨拶をさせていただきます。

(2.お祝いの言葉)

新1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。お友達とたくさん遊んでたくさん勉強して、笑顔で学校生活を送ってほしいと願っています。分からないことがあれば、先生や上級生のお兄さんお姉さんにどんどん話を聞いてくださいね。

(3.お礼の言葉)

校長先生始め諸先生方、在校生の皆さん、このような盛大な式を催していただいて本当にありがとうございます。また、来賓の皆さまにもあたたかいお祝いの言葉をいただき、心よりお礼申し上げます。

(4.お願いの言葉)

我が子もついこの間まで保育園に通っていた気がしていたのに、本日ランドセルを背負って校門をくぐりました。成長を嬉しく感じています。私同様子ども達も、これから始まる新しい生活に期待と不安でいっぱいだと思います。先生方には多々ご迷惑をおかけすることと思いますが、温かいご指導をお願いします。

在校生の皆さん、もし1年生が困ったり迷ったりした時は、優しく教えてあげて下さいね。よろしくお願いします。

私たち保護者も、学校や地域としっかり連携して、子ども達を応援していく所存でございます。6年間お世話になります。

(5.締めの言葉)

以上をもちまして、挨拶に代えさせていただきます。

平成30年4月10日 新入生保護者代表〇〇 〇〇

 

入学式本番で失敗しないためには?

挨拶文はできても、これでひと安心…というわけにはいきませんよね。これから、入学式本番に大勢の前で読み上げなくてはなりません。失敗はしたくありませんよね。緊張もすると思います。あがって失敗しないように、私の経験から「これはしておいた方がいい!」と感じたアドバイスをしたいと思います。

 

上手に挨拶している自分をイメージする

たくさんの人の注目を受けている中で挨拶をする…考えただけでドキドキしますよね。緊張を和らげる方法として「手に人の文字を書いて飲み込む」「目の前にいるのは多くの人ではなく、じゃがいもや人参が並んでいると想像する」という方法が有名です。

そのような心を落ち着けるおまじないも、やってもいいと思うんですが、それより緊張する原因を取り除くことが有効ではないでしょうか。

緊張する原因って

あーさん
あーさん

大勢の前で失敗して、恥ずかしい思いをしそうで、ドキドキする~

ってことだと私は思うんです。慣れないことをして、恥をかくのが怖いという気持ちが緊張につながっているのではないでしょうか。

児童や保護者、来賓の前で話すことに慣れている校長先生は大勢の前でも落ち着いて話をしているように見えますよね。

その場に慣れている、そして問題なくやりきれるだろう、大丈夫だろうと安心することで緊張は和らぐのだと考えられます。

私の場合、ほとんどの先生や保護者、児童と顔なじみであること、それから

あーさん
あーさん

多少噛んでもいーや!

という気持ちで臨んだので、あがらずに済んだのだと思います。

うまくやっている自分をイメージすると、安心して挨拶を務めることができるのではないでしょうか。そのためには、ある程度練習も必要ですね。「これで大丈夫」と自分が思えるくらいに予行練習をしておきましょう。

これから、おすすめの練習のやり方をお話します。

 

挨拶文を実際に声に出して読んでみる

挨拶文ができたら、それを実際に声に出して読んでみましょう。

ソファーに座ってリラックスしながらではなく、できれば本番のように立って、式辞用紙をめくりながら読むことをおすすめします。誰かに聞いてもらうとより良いでしょう。

あーさん
あーさん

他の人に聞いてもらうことで、自分では気づかないところの注意をしてもらえるよ。

長男(こざる)
長男(こざる)

ん?何か今のとこ、聞き取りづらかったよ。何て言った?

私の場合、入学式の前にリハーサルはなく、先生から

先生
先生

私が「○○さんお願いします」と言うので、そしたらここに出て来て挨拶をお願いします。

とだけ指示がありました。

あーさん
あーさん

そ、それだけー?!(ドキドキ。えっと、確かネットで調べたら…)先生に一礼、来賓に一礼、在校生に一礼してから読むんですよね?

先生
先生

はい、そんな感じで。(笑)

あーさん
あーさん

緊張してるのバレバレ…。

私は普段喋っているときもよく噛んでしまうので、聞きやすいスピードと、言葉をはっきり発音すること、そしてただ読むだけにならないよう、実際に来賓や先生たちに話しかけるような口調にするよう注意して、読む練習を重ねました。

 

実際の会場のイメージトレーニングをしてみる!

イメージトレーニングというと大げさですが、皆さんの前で落ち着いて読まなくてはいけませんよね。入学式の場面を思い浮かべて読むとよいでしょう。頭の中は小学校の体育館です。そして、子どもたちと先生や保護者の方々の前に立っている自分をイメージして練習すると良いでしょう。

おかげで本番では、心地よい緊張はしたものの、あがらずに読むことができました。教務の先生からも

先生
先生

保存版ですね!また来年度のお手本にさせてもらいますね!

と、お褒めの言葉をいただけました。お世辞でも嬉しかったです。

あーさん
あーさん

ホッとした~。

でも、やらかした失敗がふたつありまして…

  • 式辞用紙を手から滑らせた
  • 声が小さかった?

式辞用紙って、アコーディオンみたいに畳まれていて、本を読むようにめくりながら読んでいきますよね。

めくる時に、持つところを間違えたみたいで、アコーディオンがベロベローって手元から広がって落ちてしまったんです。

あーさん
あーさん

南京玉すだれか!

焦りました。「失礼しました」ってひとこと言って、持ち直してからは大丈夫だったんですが、後で教頭先生から

先生
先生

ベロベローってなってたね!(笑)

と、しっかり突っ込みを入れられてしまいました。

これがもし、テンパって何度も繰り返しベロベローって広げてしまったら…挨拶どころではなかったと思います。

あーさん
あーさん

想像しただけで恐ろしい!ブルブル

式辞用紙の扱い方に慣れていなかったのが原因ですね。

 

私は、滑らかに聞こえやすいように話すことばかりに気を取られていました。式辞用紙のめくり方なんて、全然意識していなかったんです。それが失敗の原因でした。

そして、家族みんなが寝ている早朝に、小さい声でぼそぼそと読んで練習していたので、ちゃんと子どもたちや夫や家族に聞いてもらったら良かったなぁと思います。

それから、当時5年生だった長女から

長女(こぎつね)
長女(こぎつね)

何て言ってるのか全然わかんなかった

と言われてしまいました。

あーさん
あーさん

えー?!それは致命的なミス

当日の会場はこんな感じで、矢印をつけているところが私の立ち位置です。5年生だった長女は確かに私よりちょっと遠め。

向かい側にいた保護者に話を聞いたら「ばっちりだったよ」と言ってもらえたんですが…まぁ、気づかって言ってくれた可能性も否定できません。気をつけていたつもりでしたが、子どもには分かりにくい言葉ばかりだったかもしれません。とは言え、会場にいる皆さんに届く声のトーンや大きさ、言葉で話さなければいけなかったなぁと反省しました。

滑らかに読むこと、噛まないことばかりに気を取られていたことが原因です。練習を誰かに聞いてもらって、感想を聞いていれば良かったと思います。

ですから、これから保護者代表の挨拶を控えている人は

  • 実際の会場の様子をできるだけイメージして可能な限り再現する
  • 誰かに見て、聞いてもらう

自分が安心するまで練習をするのが失敗しないコツかなと私は思います。

 

ゆっくり深呼吸!

それでも、いざ自分の出番が近づいてくると、ドキドキしてくるものですよね。私もそうでした。

あーさん
あーさん

いよいよ本番だ~

そんな時には、ゆっくり深呼吸をして呼吸を整えましょう。

気持ちが高ぶっている時や、緊張している時って、肩に力が入って呼吸も速くなります。息を吸う割合が多くなります。

逆に、力が抜けてリラックスしている時は、呼吸も穏やかですよね。呼吸を整えて、落ち着いた状態を自分で作りましょう。

鼻からでも口からでも良いので、ゆっくり少しずつ息を吐き、それから一息吸って、またゆっくり吐きます。

ゆっくり吐くことに集中するのがポイントです。吐くのに8つ、吸うのに4つ心のなかで数えると良いでしょう。マタニティヨガの先生の受け売りです。

ほどよい緊張感は、気持ちが引き締まって注意力も高まりますが、あがってしまうと、逆に失敗のもとになってしまいますよね。

ドキドキしたら深呼吸、試してみてくださいね。

 

まとめ

私が小学校の入学式で実際に読んだ保護者代表の挨拶文と、体験から学んだ失敗しないコツを紹介しました。

挨拶文は、好きな言葉を足したり引いたりして、自分なりにアレンジしてみてくださいね。

保護者代表の挨拶は、めったに経験できることではありません。楽しんでくれればいいなと思います。これから臨む人には、成功を祈っています。

 

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