ご家族との連絡用やメモとして、お家にホワイトボードを活用してあるご家庭も多いと思います。
「おやつは戸棚の中だよ」などの伝言板としてだけではなく、子どものしつけや知育にもなかなか使えるアイテムだということはご存知でしょうか。
ホワイトボードを活用中の我が家の実例と、たくさんのお宅の使い方をまとめてみました。
ホワイトボードを使いこなすと、日々の育児が劇的に楽になる!…かもしれませんよ。
ホワイトボードをしつけに活用…その名も「おしたくボード」!
我が家の長女は、頭の中にいつでも旅に行ける自分の世界を持っていて、よく出掛けていって現実世界とズレが生じることが多々あります。
ん、何か言った?
コホンコホン、ん!何でもないよ!
それらが原因で起こる日常の「困った!」が
- 忘れ物が多い。
- 時間が守れない。
- 伝えたことが伝わっていない。
- 空気読めない行動が多い。
- 自分だけ行動が遅れる。
…などなど。ざっくりですがこんな感じです。
家では、朝になってから「宿題できてない」「リコーダーがない」とバタバタすることが日常茶飯事。そのくせ、絵や工作や漫画本など自分の好きなことに没頭してしまうので、1日の生活のなかでやらなければいけないこと(お風呂・ご飯・早寝早起き・翌日の準備)がおろそかになってしまいます。
「もうすぐご飯が出来るよ」
「あと何分で9時だから床に落ちてるものをきれいにするよ」
声かけをしても、その声すら届いていません。同じ事を何度も言い、ついつい怒ってしまう毎日。
そうすると長女も面白くないので、思い付くへりくつを巧みに並べてきて、それにまた私がカチンときて、毎日のように喧嘩していました。
いっそのこと放っておいて、失敗させて(遅刻する・忘れ物をする)学ぶ作戦にも出ましたが、長女自身は反省してるのかしてないのか、毎日何かしら忘れ物をしてとうとう先生から「授業ができません」なんて連絡帳に書かれる始末。
もうクタクタだよ~。
忘れ物女王に君臨した、うちの長女みたいな強者はそうそういないかと思いますが(威張ることではない)、「○○終わったの?」「早くしなさい!」なんて小言はお子さんにとってもママにとってもストレス。小言が減ったら、ママもお子さんもお互い嬉しいですよね。
というわけで、長女のお困りごとを学校の先生に相談をしたところ、スクールカウンセラーさんを紹介していただき、そのお話の中で「おしたくボード」をおすすめしてもらいました。
このおしたくボードのいいところは
引用:RoomCrip
「かみをととのえる」「もちものをじゅんびする」など、朝の支度でやることが目に見えてわかりますね。絵もあるので、字が読めないお子さんでも分かりやすいです。
出来たら下に垂らしてある紙をマグネットでペッタン!と張り付けるしくみですね。「できた!」がズラリと揃うと、達成感もあって気持ち良さそうです。
お子さんやそれぞれのご家庭に合わせて、アレンジも簡単です。
我が家とみなさんの「おしたくボード」をもっともっと見てみましょう。
100均にあるもので簡単に作れる!
おしたくボードは、
- ホワイトボード
- マグネット
- マスキングテープ
など、100均にあるもので簡単に作れてしまうことも魅力です。いくら良いものでも、手間やコストがかかるものは中々手が出せませんよね。
これは、我が家のおしたくボードです。
作ったらみんなやりたいって言うだろうなぁ…。「長女だけ」じゃなくて、きょうだいみんなの分も用意しよう。
というわけで、まだ赤ちゃんの次男は置いておいて、小5の長女・小3の次女・小1の長男・幼稚園年少の三女の分を用意。
ひとりにホワイトボード1枚。という自分専用のものを作るのも良いですね。
でも、うちは4枚も貼るスペースがないので、1枚にまとめました。材料は
- マグネット式のホワイトボード
- 両面に記入ができるマグネットシート×3
- マスキングテープ(家にあったもの)
- 長男と三女が好きなキャラクターのシール
- はって剥がせるラベルシール(家にあったもの)
- サインペン(家にあったもの)
しめて税抜き600円でございますー。ダイソーにて購入。100均行くと、可愛くて便利なものがたくさんあって楽しいよね~。
できたが分かるしくみ!
我が家は、両面マグネットシートを使いました。
片面に「歯磨き」などやることリストを記入して、もう片面に「できた!」「OK!」を記入。ひっくりかえして「できた!」がわかるしくみです。
【ひっくり返し式】
引用:Instagram
引用:Instagram
もうひとつ、「まだ」「できた」という表を作り、マグネットを移動させることで「できた!」がわかる仕組みもあります。
【移動式】
引用:Instagram
引用:Instagram
どちらでもいいです。
皆さん色んなデザインで作ってあり、見てるだけで楽しいですね。
やりやすい方、楽しめる方を選びましょう。
お子さんにもわかりやすく!
我が家の三女はまだ字が読めないので、絵を描いています。
イラストが好きなママなら、本領発揮!といったところでしょうが、苦手なママでも大丈夫。簡単なもので大丈夫です。
うちは「はみがき」なら歯ブラシ「おかたづけ」なら三角と四角を合わせた積み木みたいなさらっとしたもの。それでも三女は理解してくれて「歯磨きしたよー」と自分でひっくりかえしています。
インターネットで探すと、可愛いイラストやアイコンも簡単に見つかりますよ。プリントして使ってみてはいかがでしょうか。
引用:Instagram
引用:Instagram
市販の「できたよマグネット」もあります。西松屋で売っているそうですよ。
引用:Instagram
お子さんとお話しながら一緒に作るのもgood!
「何をがんばろうか?」「朝のお支度ですることは何かな?」など、お子さんと相談しながら作るのも良いですね。
そうすることにより、「おしたくボード」に愛着が増すのではないでしょうか。
我が家は「おしたくボード」を作ったのが夏休みに入る頃でした。
というわけで、夏休みの友が代名詞の「宿題」をやることリストに入れました。それと、長女だけでなく我が子たちの課題「お片付け」。このふたつは私が決めていましたが、「夏休みの生活で、毎日これはちゃんとやろうってことを決めよう」と子どもたちに相談してみると
お風呂掃除ー。
次男と犬のお世話!
俺も、お掃除やる!子ども部屋の!
とそれぞれ出てきました。
私もしゅくだいー。
はみがき、やるやるー。
と、こんな感じで話をしながら私が作っていると、
ちょっと待って!こうした方が、もっといいんじゃない?!
出た!長女のアーティスト魂!!
そこからはバトンタッチ。絵が得意な長女にイラストを描いてもらいました。
やることリストは4人とも4項目に揃え、長女の案で「全部やったらここをうらがえそう」をつくってもらいました。裏は、長男には好きな「怪盗戦隊パトレンジャー」の1番好きなシールと「ベリーグッド!!」のメッセージ。女子3人には、みんなで今ハマっている「魔法戦士マジマジョピュアーズ」のイラストを長女が描いてくれて、長男と同じ「ベリーグッド!!」を描いてくれました。
こうして作ったおしたくボード。子どもたちはもちろん、私の目にもいつも入るように、台所の冷蔵庫にペタリ。
子どもたちが自分たちでマグネットを動かせるように、手の届くところに置いておくことが大事ですが、イタズラ盛りの1歳前後の妹弟が居られるご家庭は注意が必要です。
しっちゃかめっちゃかにされないように、妹弟ちゃんには手の届かない絶妙な位置にしておかなくてはならないでしょう。
「お兄ちゃんお姉ちゃんと同じことがしたい」ちびっこには、専用のホワイトボードを用意してあげてもいいかもしれませんね。
おしたくボードの効果は?
こうして完成した我が家のおしたくボード。
自分の世界にしょっちゅう旅立ってしまう長女の、生活習慣を見直すために作ったんですが、子ざる長男がとても喜んで活用してくれました。
ママー!宿題終わったよ!掃除してきたよ!
と、まっさきに全部ひっくり返して、パーフェクトになるのは長男。
ちなみに、やることリストのひとつは「いいことをしたらここをうらがえそう」と、実にふんわりしたものでしたが、まぁ最初だし。自分たちで決めたことだし。と特に突っ込みをいれませんでしたが、「三女におもちゃを譲ってあげたよ!」など、「お皿洗い手伝ったよ!」など、自分なりに「一日一善」を心がけて進んで行っているようでした。
次女や三女も、「やること」「できた」が「見える化」したことで、「わかりやすい」「やりたい」という気持ちになったのが伝わりました。
そして、肝心の長女も、自作のおしたくボードをしっかり活用してくれました。「お風呂掃除してきた!」「宿題やった!」と順調に進めることが出来て、長い夏休み中も、だらだら~にならずに済んだと思います。
私も、「宿題やったの?」「早くしなさい」ということが減りました。
また、夏休み中お泊まりに来ていたいとこちゃんたちもすごく興味を持ってくれて、うちの子たちに「お掃除みんなでしたよね?」「子きつね、宿題、終わった?」「ひっくりかえすよ!」と声をかけてくれたのが良かったです。
お仕事をしているママにとっても、学校から帰ってきたお子さんが、どこまでお支度を終わらせたか目で見えるので分かりやすいと思います。
成長とともにリニューアルを!
日にちが経つと、最初は張り切っていた長女も、だんだんおしたくボードから遠ざかっていきました。
おしたくボードも定期的に、見直しが必要です。
お子さんの成長を見て、「やることリスト」を変えてみたり、出来ることが増えたら増やしても良いですし、逆にシンプルに絞るのも良いでしょう。
お子さんと話しながら、楽しみながら、ぴったりの1枚をつくって欲しいと思います。
ホワイトボードを親子コミュニケーションに活用♪
我が家はおしたくボードの側に、もう1枚ホワイトボードを置いています。
その時々の連絡事項や、バス遠足の前の持ち物チェック、お絵かきと自由に使っています。
私がパートより帰ってくるより先に、小学生の長女・次女・長男が帰って来ていて、帰ってきたまんまの状態で録画した妖怪ウォッチを見て盛り上がっていたので
ランドセルのふた開けっぱなしだよ!しゅくだい終わったら棚に持っていくんでしょ!
(こういうことにおしたくボードを活用すればいいんですよね)
そうだったそうだった!わかんなくなるから、ママ、ホワイトボードに書いとって~!
ということで、冷蔵庫のホワイトボードに書いておきました。
うんうん、これなら分かりやすいよね~。
そしたら、みんなより遅く布団に入るるパパが、子どもたちの寝ている間に
最後の1文を書き足していました。
パパが出勤したあとにみんな起きてきて、これを見た子どもたちは大笑い。
パパのほっぺはトゲトゲだから嫌だよ~(笑)
よし、私も!パパに仕返し(?)してやる~!
と言って、長女が書き換えたのがこちら。
やるな、長女(笑)
なかなか子どもたちとゆっくり話すことの少ないパパですが、こうやってホワイトボードで遊んでるのを見てほほえましく思いました。
この他にも、子どもが描いた絵にコメントをつけたり、落書きしたり(笑)とやりとりをしています。
しつけにも遊びにも使えるホワイトボード。毎日の育児が少し楽しくなるかもしれませんよ。試してみてくださいね。
まとめ
SNSを見てみると、「おしたくボード」を活用しているご家庭がたくさんあるのがわかります。
- おしたくボードは、朝の支度や、帰宅後のやること、進捗状況を「見える化」することでママにもお子さんにもわかりやすく。
- おしたくボードは、「できた!」が目に見えてわかるのでやる気もアップ。
- おしたくボードは、ホワイトボード・マグネット・マスキングテープなど100均にあるもので簡単に可愛く作れます。
- ホワイトボードのメッセージやお絵かきで、親子のコミュニケーションも円滑になるかも。
というわけで、我が家では大活躍してくれているホワイトボード。
身近なアイテムですが、メモとしてだけでなく、色んなことに使えるんだなー。と目からウロコがポロポロ落ちる思いでした。
皆さんにも、お役に立てれば幸いです。
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