子どもの朝の支度にものすごく時間がかかる…
きっと、多くの親が同じ悩みをもっているのではないでしょうか。
私にも、中学生から幼児まで6人の子どもがいます。
毎朝やることがいっぱいで、いつもバタバタ。
その上子どもの支度が進まず、遅刻しそうになるとイライラしてしまいますよね。そうなるとつい声を荒げてしまって、自己嫌悪に陥ってしまいます。
できるなら、子どもを気持ちよく送り出してあげて1日のスタートを切りたいですよね。
この記事では、うちの子たちに効果があった【朝の支度をスムーズにする対策】を紹介します。
朝の支度をスムーズに!我が家のお助けアイテム
支度に時間がかかってしまう原因は人それぞれだと思います。
朝起きられない。
ひとつひとつの行動に時間がかかってしまう。
気が散って支度が終わらない。
などなど…
それらに合った対策が必要ですが、
まずは「YouTube大好き・言葉が通じない・イヤイヤ大爆発」な年少組次男に効いたお助けアイテムを紹介します。
- お絵描きボード
- 絵カード
お絵描きボードは西松屋の。
絵カードは画用紙を切ったものに絵を描き
見やすいよう透明のカードファイルに入れています。(100均で購入)
次男は園でみんなと一緒に活動ができず、体操の時間も砂にずっと数字を書いていたり、列から離れて園庭を走り回ったり、保育室から脱走することも日常茶飯事の困ったちゃんでした。
当然朝の支度もスムーズにはいきません。
家族みんながニュースを見ようとする時間も、自分の好きなYouTubeチャンネルを見たいと大泣き。
ご飯を食べずに動き回る。
体操服を着たくないと暴れる。
次男の持ち物準備はあらかじめ私がして、機嫌をそこねず何とか食べ物や飲み物を口にしてもらい、顔を拭いて髪をとかして私服のまま車に乗せ、ひとしきり園庭で遊んでから先生に引き渡し、へとへとになって出勤する毎日でした。
笑顔で行ってらっしゃいと言えればまだいい方です。まだ遊ぶと泣いて暴れる次男を先生に引き渡すこともしばしばありました。
はぁぁ。園の送り出しだけで一仕事終えた感…。
自分の興味がある方に体が向かってしまい、過集中になってしまいます。
言葉の発達も遅れ気味で、自分の気持ちをうまく伝えられないせいか癇癪を起こすことも多いし、こちらの言葉もうまく伝わってないな…と感じることも多いです。
そのため、発達支援施設で療育を始めました。日々の次男との関わり方もアドバイスをもらっています。
そのうちのひとつが、お絵描きボードや絵カードを使う伝え方です。
今は、園につくとまっすぐ保育室に向かい、当たり前のように笑顔で見送ることができています。支度も早くなり、私も以前より30分早く出勤できるようになりました。
次男が笑顔で手を振ってくれて、私も嬉しくなる!
お絵描きボードと絵カードの使い方を具体的にお話ししていきます。
スケジュールの見通しを立てるお絵描きボード
「絵に描いてスケジュールの見通しを立てる」方法を、療育の先生にすすめてもらいました。
担任の先生は、活動の区切りの前に流れをA4くらいのホワイトボードにサラっと数字と絵を描いて次男に見せています。
例えば、机に座ったら
- 箸と器
- カード
- ボタン通し
の絵を描いて「これからこれをするよ」と話し、
帰りの準備の前には
- バッグ
- 靴下
- 車
の絵を描いて「帰りの支度をしようね」と話しています。
この伝え方を始めてからは嬉しい変化がありました。
スケジュールの見通しが立って次にすることがわかるようになったのでしょう。みんなに見えるように掲示してある絵カードを指さして
次はこれだよね?
と、先生に嬉しそうなドヤ顔で確認するようになったそうです。
また「まだ遊びたい!帰りたくない!」と泣いて暴れることも激減しました。
大人が伝え方を工夫する・分かりやすくスケジュールの見通しを立てると、次男がこんなに安心して過ごせるということを実感しました。
家では
そろそろこども園に行く時間だな~
と思ったら
「歯みがきして顔拭いて行くよ!」と言うのではなく
このようにお絵描きボードに描いて
さぁ、行こうね。
まず1番目に歯みがきしようか
次は靴だね。
車に乗ろう。
と伝えています。
こうすると、次男もしっかり注目して理解してくれるようだし、
遊んでたのにいきなり顔拭かれた!まだ行きたくない!
と感じることもなく次の行動に移れるようです。
やることを確認する・指示を出すための絵カード
お絵かきボードと合わせて、絵カードも用意しました。
ただ、次男にとってはやることの流れがわかるお絵かきボードのの方が合っていてあまりこちらは使っていません。
絵カードは、念を押すために使う感じです。
例えば、ご飯を食べ終わった時に
次は歯みがきだね
と絵カードを見せて話します。
最初にやることの流れを伝えておかないと、その都度カードを見せてもあまり納得してくれません。ですから、絵カードは補助として使っています。
療育の先生から
「おきがえ」の動作の中でも靴下、ズボン、など細かく仕分けして描くといいですよ
とアドバイスをもらいました。
なるほど、そうするとさらにわかりやすいですよね!
さっそく試してみよう!
支度に時間がかかる原因は?
うちの次男の場合は、
支度に時間がかかるのは
- 自分の好きなことに強く興味関心が向かってしまい、行動の切り替えが難しい
- こちらの指示が伝わっていない
これらが原因だと思われます。
なので、スケジュールの見通しを次男にわかりやすく、絵や数字を使って伝えることでかなりスムーズに支度ができるようになりました。
言葉で聴覚的に伝えるだけでは、多くの子どもには伝わりづらいです。視覚的に訴えるお絵描きボードや絵カードはおすすめです。
ただし、すべての子どもに効果があるわけではありません。それぞれの子どもに合った対策をしなくてはいけませんよね。
子どもはどうして支度に時間がかかってしまうのでしょうか。まずは原因を探ってみましょう。
どうして子どもは支度に時間がかかるの?
- 学校・園に行きたくない
- 子どもは時間がかかって当たり前
- 「時間」の概念がない
- 指示が伝わってない
- 眠くてぼーっとしている
考えられる原因を挙げてみました。
この中に思い当たるものはあるでしょうか?
学校・園に行きたくないのが原因であれば、どうして行きたくないのか子どもや行き先から探ることが必要になりますね。この記事ではその件については横に置いておきます。
まずは、子どもは時間がかかって当たり前。ということを念頭に置きましょう。
幼稚園のバス、あるいは始業時間に間に合わせないといけない
それまでにあれもこれもしなくちゃいけない
…と、大人は考えることがいっぱいで
ついつい自分の感覚で子どもを急がせてしまいますよね。
しかし、大人の感覚ではなく子どもの感覚で考えてみましょう。
何か作業をする時、子どもは大人の8倍時間がかかると言われます。特にまだ「時間」の概念がない子どもに
早く!
急いで!
時計の長い針が2のところになったら行くよ!
…と言っても、60秒で1分になるとか、どのくらいで長い針が2になるのか時間の感覚がつかめていない子には「早く」「急ぐ」ということがどういうことなのか分からないでしょう。
きっと、子どもの目には親の動きが新幹線から見る景色のように見えているのではないでしょうか。
※とはいえ私も次男に「時計の針が○になったら…」という言葉かけをしています。
〇分までに支度を終わらせてほしいという意図ではなく、数字好きな次男が時間が来た時に時計を見て納得しやすいように、または気持ちの準備を少しでもしてもらえたらと思って使っています。
支度をする時は、子どもと親の感覚の違いを踏まえたうえで子どもに伝わる指示をしましょう。
そして、うちの小1三女もそうですが朝はとにかく眠くてエンジンがかからず支度が進まない…という子も多いですよね。
まず起きるのにも時間がかかるし、やっとの思いで布団から出てきても、食卓の前で行き倒れのようになっていたり、ぼけーっと数分間座りっぱなしだったりすることも少なくありません。
この場合、睡眠時間が足りているのかどうか生活リズムを見直してみるのはもちろんですが、気持ちよく起きて支度を楽しめるような工夫をしたいですね。
子どもの支度をスムーズにする対策
気持ちよく起きられるよう楽しみを用意する
寝起きが悪く支度に時間がかかるうちの三女も、学校で何かイベントがある時はびっくりするくらい早く起きてきて言われる前に支度を始めます。
例えば遠足だったり、クラスのお楽しみ会だったり。
とは言っても毎日毎日イベントごとはないので、子どもの好きな食べ物など小さなお楽しみを用意しておきます。
うちの三女だったら
明日の朝ごはんは卵焼きにしようか
それとも卵かけごはん?
と寝る前に話しあったり
朝のデザートに、りんごを一緒にむこうか!
また、弟を抱っこしてお世話したがるので
お姉ちゃん起きてってとんとんしてるよ。
三男を連れてきてね
と声をかけて起こしたりします。
また、ゲームや競争感覚で支度を楽しめるようにと思って
ママのお皿洗うのとどっちが早いかな~?
も試してみましたが、うちの三女にはダメでした。
嫌!!!やめてーー!
急かされる気になるみたいです。負けるから嫌だ、ということもあるかもしれませんね。もしこの手を使うなら、最初は手加減して様子を見るのがいいでしょう。できれば勝たせて気分よく進めたいですよね。
前日にできる準備は前日に済ませておく
家を出る前に持ち物チェックをするのでは貴重な朝の時間がもったいないですね。
支度に時間がかかるならなおさらです。
朝は食事と身支度をすれば出かけられるようにしたいものです。
そのためにも、前日にできる準備は前日に済ませておきましょう。
次男は、療育の一環でボタンの留め外しの練習をしているので寝るときにパジャマを着ていますが、体操服で登園するので、なんなら体操服で寝てもいいと思ってます。
そして、身支度が終わればすぐ持ち物を持って出かけられるよう、決まった場所に置いておくといいですね。子どもがするのが難しければ、手伝ってもいいと思います。子どものペースを見て、少しずつできることを増やしていくくらいの気持ちで関わる方が気持ちが楽になりますよ。
指示はできるだけ短く・わかりやすく
これも子どもあるあるですが、いっぺんに多くのことを言われてもすぐに理解はできません。
私はついつい
8時30分頃こども園に着きたい。
今は7時45分。
そろそろご飯を食べ終わって
着替えてそれから歯みがきして、
食器を洗っている間動画見てもらって…
8時20分には家を出たい!
と考えて
ほらぼーっとしないで早くご飯食べなきゃ!
それから歯みがきだよ!
はい着替えて!
とまくしたててしまいますが
こんな風に言っても大抵子どもには伝わりません。
ひとつひとつの動作を細かく分けて
今、するべきことを一言で
スプーン持って。
味噌汁飲もっか。
なんならタンスを指さし
くつした。
本当に一言です。
素っ気なく感じるかもしれませんが、指示はシンプルにした方が伝わりやすいです。
目を合わせて、こちらの言うことが届くかどうか確認してから言葉かけしてくださいね。
また、やることをリストにして見える化した「おしたくボード」を活用するのも手です。
うちは、子どもが増えるにつれて必要数が増えてしまったし、小さい子がいるためマグネットやホワイトボードがバラバラになってしまいます。支度が進むたびにマグネットを動かすのも面倒になってきました。
そのため、今は次男が使っているお絵描きボードをメインにして絵カードを補助的に使う方法に落ち着きました。
パーツが散らからず、子ども自身が楽しんで取り組めるようならおしたくボードもおすすめです。
ポジティブな声かけ
思うように支度が進まないと、ついイライラして
早くお皿下げて!
まだ着替えてないの!?
遅刻しちゃうよ!!
と叱りたくなってしまいます。
でも、
- 命令形
- まだ~ない
- ~できてない
このようなネガティブワードばかりでは、言う方も言われる方も気分がよくありませんよね。
積み重なっていくと、子どもの自尊心に傷がつき、親への不満・反抗心が高まっていく恐れもあります。
できるだけ
- ~と嬉しい
- ~できた
- ~しよう
という言葉かけにしましょう。
ご飯食べたね!
お皿下げてくれると助かるな!
着替えよう!
同じことを伝えるのでも、アプローチの仕方を変えるだけで子どもへどう伝わるかは大きく変わってきますね。
まとめ
思うように子どもの支度が進まず、イライラしてしまう朝。
この記事では、うちの子に効果があった対策を紹介しました。
まずは、どうして支度が進まないのか子どもの目線に寄り添って考えてみましょう。
学校・園に行きたくない?
眠くてエンジンがかかっていない?
こちらの指示が伝わっていない?
子どもに伝わりやすい方法に変えると、こちらの指示も通りやすくなることが多いです。
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- 視覚的に訴える
- 短い言葉でシンプルに
- ポジティブな言葉かけ
試してみてくださいね。
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