20年近く家族共々付き合いのある知人から、結婚式にお呼ばれされました。
頭をよぎる心配事。うちの子たち、結婚式に参列なんてできるのか…?
1番の心配は自閉スペクトラム症の特性ありで手帳持ちの次男と三男。
これが、2、3年前だったら無理だろうと即・断っていました。
だけど、今の次男と三男なら大丈夫かもしれない。
「ぜひ来てほしい」と声をかけてくれた知人の新郎。もちろん、社交辞令かもしれないけどその言葉が嬉しくて、悩んだ末に出席の返事をしました。
とは言え初めての結婚式に参列するには課題も多いうちの子たち。式まで約3週間。
いちゲストとして新郎新婦の門出を心を込めてお祝いし、幸せな式にするために、いくつかのミッションをクリアしなければなりません。
というわけでわが家の結婚式参列大作戦、開始です。
結婚式に参列する次男と三男の5つの課題
- いつもと違う服が着られるか?
- 結婚式場に入れるか?
- 静かに過ごせるか?
- 楽しく過ごせるか?
- 「おめでとう」を伝えられるか?
いつもと違う服が着られるか?
第一の壁。特に次男が手強いです。着慣れた服以外は激しく嫌がります。入学式の時もだいぶ頑張りました。
〇次男date〇
次男は薄手のサラッとした綿素材の丸首Tシャツ+ストレッチパンツがお決まりの服装。
冬はこれにふわふわの裏起毛ジャンパーを合わせます。
西松屋の服がちょうどいい感じ。
無地のシンプルなデザインか、スヌーピー・ミッキーの柄なら割とすんなり着てくれます。
やわらかいピンク・マスタードなどの黄色系・ラベンダーカラー・グレー・白がお好みで、よく着ているTシャツの色違いで買ったターコイズブルーはあまり着てくれません。
入学式は、襟付きシャツを諦めて白無地のTシャツに、なるべく柔らかい肌触りのスーツを探し、ジャケットは着ずにベストとズボンを合わせました。
ズボンはすんなり履いてくれたものの、ベストは「これ着て入学式終わったらご褒美しよう!」と駆け引きして小学校の駐車場でギリギリ着てくれました。
でも、それでピースサインして写真も撮れたし、最後まで脱ぐことなく過ごせたのでよく頑張れたと思います。
〇三男date〇
三男は、次男よりは受け入れの幅が広く、普段は特に困り感ありません。
一応着心地の良さそうなのとか三男の好きそうなデザインを選んではいますが、そこにあるものを着る、という感じ。トレーナーもスウェットも、半袖も長袖も短パンも長ズボンも特に嫌がらず着てくれます。
ジャンバーはこれと決めたものだけ着ていました。恐竜のフード付きです。もともとルームウェアだった裏起毛の上着なので、三男もやわらかい素材なら大丈夫なのかもしれません。
襟付きのシャツは着たことがないので、こちらも練習が必要そうです。
結婚式場に入れるか?
そして、三男は慣れない場所で落ち着いて過ごせるかが最重要課題。
初めて行く場所、かしこまった服装の大人がたくさん居るキラキラざわざわした場所は三男にとっては相当刺激が強いと思われます。
三男も、次男ほどではないけど服装に対して多少過敏さがあるので、気慣れない服を頑張って着た上にそんな場所にたどり着いたら、入り口で「嫌!!行かない!!」と言うことも考えられます。
静かに過ごせるか?
三男がなんとか式場に入れたとしても、テンション上がりすぎて大声ではしゃいだり動き回ったりすることもありそうです。
次男はだいぶ、初めて行く場所でも事前のお知らせやお約束をしておくと落ち着いて過ごせるようになったのですが、三男と一緒だと影響を受けてしまうことが多々あってこちらも要注意。
2人で走り回ったり、テンションがあがってしまった次男に三男がはっと気づくのはいいんだけど「止まってよー!!」と叫びながら追っかけたりするので、そうなると制止するのが本当に大変なんです。
楽しく過ごせるか?
…と、結婚式会場は次男三男にとって刺激が強く、ストレスがかかることが予測されます。
疲れて椅子にも座らず、座面に顔をうずめて寝たり(ふたりともよくやる)床にゴロンと寝ころんでしまうかもしれません。
できる限り安心して過ごせるようにしたいし、おめでたい日を楽しんでもらいたい。
そして、私としては結婚式の場を壊さず、静かにしてほしい…。
定型発達の子だって、結婚式で退屈になっちゃったり、うきうきしてはしゃいじゃったりは多少あると思います。せめて、走り回ったり大騒ぎしたりはしないでほしい。
母親としての希望。
「おめでとう」を伝えられるか?
そして、次男三男が落ち着いて過ごすための事前準備の中で「結婚式」が「うれしいお祝いの場所」ということをなんとなく理解して、当日「おめでとう」の言葉が言えたらいいなぁと思うので、それも目標として進めていきます。
というわけで、式当日までに準備するものとかやっておくことをまとめていきます!
結婚式に参列するために。当日までの対策
ハレの日の服を着られるようになる
なるべく次男三男のストレスを軽くするために、おなじみ西松屋の服を用意しました。
引用:西松屋オンラインストア
いつも着てるTシャツと比べると若干つるんとしていますが、薄くて軽い肌触りです。
難を言うと、色が1色しかなかった。シャツの色はなんだか目がチカチカするグレーです。式が5月下旬なので、半袖1枚でも大丈夫な気はしますが、肌寒かったらカーディガンとかで調整したい。だけど慣れない上着は次男三男が拒否しそう。そして、次男にとっては慣れない襟付き。ちょこちょこ頑張りどころがあります。
step2「結婚式は楽しい場所」ということを伝える
step3 目に付くところに服をかけておく
step4 服に触って感触を確かめたり、実際に頭や袖を通してみたりする
次男に「結婚式に行くよ」と伝えたところ「誰の?」と答えたので、結婚式とは何たるものか分かっているのかなと思いますが、次男と三男に式場の写真やHPを見せて、どこに行くのか・参加者はどんな恰好をしているのかもう少し詳しく伝えていきます。
そして服を着る練習開始。少しでも服に頭や袖を通せたら、めちゃめちゃ褒めていきます。
どこに行き・何をするのかわかりやすく伝える
初めての場所、キラキラざわざわした結婚式場への不安や興奮を和らげるために
- 式場の写真や動画を見せる
- 当日の流れを絵や短く簡単な言葉で伝える
結婚式を次男三男に言葉で説明するとしたら

〇〇お兄ちゃんの結婚をお祝いするパーティだよ
がいいかな?
静かに、かつ楽しく過ごすために
- お助けグッズを持っていく
- あらかじめ「お約束」をしておく
お助けグッズ、マグネットとホワイトボードを持っていきます。
(これも西松屋!(笑)残念ながら、今は終売なのか検索しても出てきませんでした…)
学校の保護者説明会や病院、入園・進級式などに三男を連れて行く時は必ずと言っていいほど持っていくもので、お絵描きしたりマグネットをくっつけたりして静かに遊んでくれるのでかなり助かってます。
それと、次男三男が好きなキャラクターのぬいぐるみも一緒に連れていきます。
先日、映画館デビューをした際も次男がぬいぐるみを抱いて静かに鑑賞できてました。それでも飽きたらスマホに頼ります。
三男愛用のイヤーマフも持っていきます。
大勢の大人の男性のどよめきや笑い声にも耳を塞ぐので、苦手な喧噪をカットしたい時にすぐ使えるようにしておきます。
静かにしてほしい場面で動き回ったり騒ぎ始めたら外に出ます。
「席に座ること」
「動きたくなったらママに言う」
「動きたくなったらママと一緒に会場の外に出る」
この3つをお約束しておきます。
式までの約3週間、以上の作戦を実行して、自然に「おめでとう!」が笑顔で言えたらいいなぁと思います!
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